宮分です。
さて、一ヶ月振りのレポートです。その間には相棒の山中湖のレポート
やチョット野池で釣りしたこととか書こうとすればネタはあったが
あんまりにも淡々とした内容な為、没ネタになってました。
せっかく書くなら劇的な内容で・・・と思うけど劇的ってなかなか
起こらない・・・なんて思っていたら久々に40UPを仕留めたので
これをレポートします。実は内緒にしてきた池なんですよ。
5/20 天竜河口西側の池(下水処理場)
この池に通うようになって1ヶ月が経とうとしていた土曜の朝。
2月あたりからこの池で一部の方が大物のバスを仕留めてきたらしいが
すでにスポーニングも終わり、釣りにくい状況に入ってきている。私は、
この一ヶ月の間に3回のチャンスを得たのに、その全てをバラしてしまい
その全てが大物であったのが悔しくてならない。それゆえ、なんとしても
ここで大物を仕留めたい気持ちが強かった。
それに池の北側では測量が始まり、池に流れ込んでいた水が無く
なったため、池の水位が下がり始めている。
もともと下水処理施設内の池で今まで埋められなかった方が奇跡に近い。
時間はもう僅かしかない。
いつもなら後輩を連れて出るところ、雨も振りそうであった為
この日は一人でこの池に来ていた。15年前からこの池は知ってるが
ブランクがあり、子供であった当時は大きな池と思われたこの池も
今では小さな感じとしか思えない。それは道具の性能が著しく向上し
対岸まで届くほどのキャスティングが出来る様になった為であるが
今でも変わらないのは釣り場に入っていく時のワクワク感である。
アシの道を抜けると濁った浅い池が現れる。今日はまだ誰も入ってないようだ。
水深が1mに満たないこの池では使えるルアーは限られていて
スピナベ、ペンシル、シャロークランクの3つをメインにベイトロッドのみ
の強気な組み合わせが私のセレクトである。
スピナベ、シャロークランクのどちらにもバスを掛けてバラしている。
ペンシルにも1度は出した。ここ一ヶ月のデータよりバスは沈んでいる
コンクリの塊に身を寄せているらしいことを掴んでおり、同じ条件のポイントで
ヒットする確率が高い。
この日も濁った水には派手めが良いだろうとモーグルクランクSSR45の
ホットタイガーカラーをセレクトしキャストを始めた。
減水は今までポイントであったコンクリが水面に出てしまい、攻める場所を狭めている。
「もう限界かも?」そんな気持ちと攻める場所が絞られて確率は上がってるハズと
思う気持ちが交錯する。雨が振り出しそうな天気は気圧を下げ、活性を上げる
作用があることも気持ちを後押ししてくれてるようだ。
コンクリの沈んでる場所は北側と南側の2箇所。最初に南側を攻めてみたが
反応は無い。プレッシャーでポイントを潰さない様に30分以上は同じ場所を
攻めないで今度は北側へ向ったが途中、岸沿いに投げたクランクをライギョが丸呑みした。
困ったことにラジオペンチでは届かない所まで飲み込んでる。
ルアーは諦めれるがこのライギョを殺すのは避けたい。
エラ側からペンチを入れ、フックを外し、ラインを引っ張りながら少しずつ
外側へルアーを移動させること30分でルアーを回収し、ライギョを逃がした。
正直、釣りをしなければ無駄な殺生をすることは無いが、こればかりは
止められない。そのため、殺さないテクニックの取得には気を遣ってきた。
北側のコンクリを攻め始めて10分、ファーストヒットは突然足元で起こった。
1m先に沈んだコンクリに当たった瞬間、スゴイ勢いでロッドが絞り込まれたが
準備の出来てない心に体は反応しきれず、あえなくバラシ。
一瞬見せた魚体は明らかに40UPのバスのものであった。
「今日もワンチャンスで終わりか・・」そんな絶望感が重く圧し掛かってくる。
再びキャストを繰り返すがノーヒット。冷たい雨が降り始めた。
また南側に戻り、今度は沖のコンクリまで歩いて渡り、そこから先に沈んでいる
であろうコンクリをクランクで探しながらキャストを続ける。
15分ほどした時にヒット。ライギョの引きに似ていたため結構いいかげんな
ロッドワークで魚体を水面へ浮かせた時、ライギョとは明らかに違う魚体は
私を見透かした様に反転し、勢いをつけ右に走り始めた。
遂に来た!! ライギョよりも泳ぐことに優れた魚体は一気にバットまで
ロッドを絞り込む。この勢いにフロロ8ポンドラインへの信頼は吹っ飛び
ドラッグに指先が伸びる。とにかく浅瀬に持ちこみ、取り込んでしまいたい。
僅か30秒程のやりとりであったがアシ原には40cmのバスは横たわっていた。
持ち合わせたカメラで記録を取り、メジャーにてサイズを測定したところ
43cm、何年か振りの大物となった。
記録の終ったバスは隣にある大きな池の方へ戻すこととした。
残念なことに埋め立ての計画があるため、釣れた小さな池には逃がしたくなかった
からだ。
これで、待望の1本を仕留めたが今後は埋め立てまで、キャッチした魚を
隣へ移すためにしばらくは通ってみたいと思う。
ライギョのフック外しに不慣れな方は来ないのが賢明です。噛まれた場合
怪我程度で済まないでしょう。せめてカエシは潰してバーブレスにすることが
素早く外すコツです。ラジオペンチは必須ですし、長めなものがお勧めでしょう。
2本位あると便利です。どうしても行きたい人は単独で行動せず
2名以上で行動して下さい。
では。