ナンナ 囚われたトルバドール

 

 

森の中を3人の男女が駆け抜けていく…
リーフ、フィン、そしてナンナである。彼らはマンスター地方を占領・支配している、グランベル帝国・フリージ家に対して、レンスター王国再興を目指して戦いを挑んだ。しかし圧倒的な戦力差のために、彼らは敗北を喫した…
開放したレンスター城に撤退することはできたが、すぐにフリージの軍勢が城を包囲した。このままでは全滅を待つだけだと判断したフィンは、リーフに城を落ち延びるように進言。拒むリーフをフィンとナンナは、イザ―クを開放した光の皇子・セリスと合流して、再起を図るべきだと進言して、リーフに脱出を決意させる。
包囲部隊の一角をフィンは突き崩し、リーフを脱出させることには成功した。しかし敵の追撃は苛烈を極め、兵の殆どを失った・・・。残った3人は森に逃げこみ、なんとかフリージの力がまだ十分に及んでいない村まで辿り着こうと、逃避行を続けていた…


「ダメです。敵が周囲に展開し、この辺りを探索しています」

偵察から戻ったナンナが、そう報告した。

「くっ、やはりそう簡単には逃がしてはくれないか。」

リーフが舌打ちをする。

「切り抜けられそうか?」

フィンがナンナに尋ねる。

「捜索隊には魔道士の部隊も加わっています。強行突破しようものなら、すぐにサンダ―の壁に阻まれるでしょう。」

ナンナがそう言う。

「どこかから、迂回はできないのか?」

「ムリだと思います。この森は完全に囲まれていますから。」

「仕方が無い。いちかばちか、強行突破するしかない!」

リーフが無謀な事を言う。

「ダメです!」「駄目です。」

2人が同時に異を唱える。

「城を脱出する時とは違い、今は我々だけです。しかも3人とも消耗しています。この状態で戦いを挑んでも、突破できる可能性は少ないでしょう。」

フィンが冷静に諭す。

「なら、このまま何もせずに見つかるのを待つというのか!」

リーフが声を荒上げる。

「ここでリーフ様にもしものことがあったら、今まで散っていた仲間が無駄死にになります。」

「だが!」

リーフとフィンが問答を繰り返す…
その様子をナンナは見ていた。

(リーフ様…)



ナンナは幼き頃からリーフと共にいた。レンスターに身を寄せていた母が、彼女が幼き頃にイード砂漠を越えてから連絡が途絶え、彼女はリーフと共にフィンに育てられたのだ。ただ、育った環境は決して安定したものではなかった。リーフは追われる身だからである。フリージの追求から逃れるために、地方を転々と流浪したこともある。その中で、2人は成長していったのである。
ナンナはリーフと共に育つうちに、彼に対して特別な感情を持つようになった。それは最初、兄妹のようなものであったかもしれない。しかし彼の傍らにいるうちに、それは恋愛感情に変わっていった…

(リーフ様の隣にいたい……リーフ様の役に立ちたい……)

ナンナはその様に思うようになっていった…
しかし時代は彼らを戦いの渦中に引きずり込んでいった。マンスター地方の人々は、フリージの圧政に苦しんでいた。彼らの中で反グランベルの機運が高まっていた。
人々はかつてのレンスターの英雄、キュアンの子・リーフに期待を寄せたのである。キュアンの仇を取ること、レンスター王国の再興はリーフの悲願でもあった。だから彼は戦いに挑んでいくことを決意した。リーフに思いを寄せるナンナも、彼の役に立ちたくて、騎士として戦いに身を投じていった。
しかし、今彼らは追い詰められようとしていた…


(このままでは…リーフ様は…)
彼女の頭に最悪の結末が浮かんだ。

(それだけは何とかしないと…でもどうすれば…)

彼女は悩んだ。
そして一つの考えが浮かんだ。

(私はリーフ様を助けたい!)

彼女は決意した。


「……なら、他にこの状況を脱する手段があるのか!」

「それは…」

リーフの問いに、フィンは答えを窮す。

「あります。」

ナンナの声に、2人は顔を向ける。

「私が囮になります。」

静かに、だがハッキリと言った。

「私が発見されたフリをして、敵を別方向の森の深い所に誘き寄せます。そうすれば敵の包囲にも穴が開くはずです。その隙をついてこの森を脱出してください。」

「バカな!そんなことをしたらナンナは…」

リーフは詰め寄る。

「それしかこの森を脱する方法は無いでしょう。」

「それはそうかもしれない。だがナンナは敵にやられてしまう。」

「でも、このままでは3人とも敵の手に落ちます。」

「そんなことは分かっている。だが…」

先ほどまで強行突破をしようとしていた時とは違い、今度はリーフが彼女の意見を止めようとする。

「ナンナがその囮になる必要は無い。私がなろう。」

フィンが前に出る。

「それはできません。フィン、今ここであなたがリーフ様の傍を離れるわけにはいけません。この森を抜けたとしても、敵がいないという確証は無いのです。その時にあなたがいないと、誰がリーフ様を守るというのですか?私一人では、敵からリーフ様を守りぬけるほどの力は無いのですから…」

ナンナが言うことはもっともだった。この先の状況がわからない以上、歴戦の勇者であるフィンがついていたほうが、どのような状況にも対応できるということである。

「でも、ナンナ…いや、ダメだ!」
リーフが、ナンナが行くことを拒む。

「リーフ様…私もみすみすやられに行くわけではありません。なんとか敵を振切って、リーフ様の後を追うつもりです。先に逃げて、待っていてください。」

「ナンナ…」

「時間がありません。では私は行きます。フィン!リーフ様をお願いします。」

そう言って、ナンナが馬に乗る。

「ナンナ!約束だ!必ず、必ず後で合流するんだ!」

リーフが叫ぶ。

「分かっています。必ず、後で合流しましょう!」

ナンナが馬を翻し、駈けて行った。

(リーフ様…どうかご無事で…)

駈けて行く中、彼女の目から涙が流れた…
これが最後かもしれないから…

「ナンナ…」

「リーフ様!ナンナの勇気を無駄にしないためにも、行きましょう。」

「フィン…分かった。」

(ナンナ…必ず後で追いつくんだよ…)

リーフ・フィンも行動を開始する。




「まだ見つからないのか!」

森の周囲に展開していた捜索隊の指揮官が声を荒上げる。

「ハッ!しかし時間の問題です。」

部下が断言する。

指揮官がその言に頷いた時に…

「隊長!森に人影が!」

その声に指揮官は目を森に向ける。そこには一人の女性騎士がいた。
だがすぐに馬を翻して森の中に消えていく。

「あれを追え!逃げる先にリーフがいるに違いない!」

その命令にこの周辺の兵が追撃を開始する。
次々に森に入っていく兵士達。

(よし!かかった!)

ナンナは少しでも、敵を森の深い所に引きずりこもうと馬を蹴った。

この事により、森の包囲網の一角が崩れた。
その一角からリーフたちは脱出する。

(ナンナ…必ず後で追いつくんだよ…)

リーフはそのことを何度も、頭の中で繰り返しナンナに言い聞かせた。


ナンナは敵に追いつかれない様にしながらも、逆に敵の視界から逃れないように、上手く馬を走らせた。そして森の中心近くまで敵を引きつけた

(ここまで引き寄せれば、リーフ様は脱出できたはず。)

今度はなんとか敵を振切ろうと、馬を走らせようとした…

その時、茂みから敵が飛び出してきた。森の中を捜索していた部隊だ。
ナンナは剣を抜き、応戦した。彼女も黒騎士ヘズルの血を引く戦士である。
剣を振い、敵を突破しようとした。だがその時、彼女の周りに矢が飛んできた。

「!?」

彼女を追撃してきた部隊の兵がが放った矢だった。追いつかれたのである。
大勢の歩兵がナンナに襲い掛かる。巧みに彼らの攻撃を避けていたナンナだが、ついにある兵の斧の一撃が、ナンナを捉えた。
ナンナは盾で斧の直撃は防いだが、馬の背から弾き飛ばされた。

「キャ!」

短い悲鳴を出し、地面に叩きつけられるナンナ。
彼女はすぐに立ち上り、剣を構える。だが敵はナンナを遠巻きに包囲したまま、動かない。

(一体…)

彼女は気づくのが遅かった。

彼女に魔道士達が放った数本のエルサンダ―が集中する。
直撃はしなかったが、彼女の体が吹き飛ばされる。

「キャーーーーーーーーー…………」

彼女は悲鳴を上げ、先ほどとは比べられない衝撃で地面に叩きつけられた。

(…リーフ様…ごめんなさい…約束を守れませんでした…)

彼女の意識が遠くなっていった……







「……うっ……」

ナンナは目を覚ました。そこは彼女の記憶にある最後の場所…森ではなかった。

「ここは…」

そこはどこかの地下室みたいだった。蝋燭の火が灯されているだけの薄暗い部屋…

(なんで……えっ!?)

彼女ははじめて気づいた。自分の今の状態を…
両手両足は天井と石畳から伸びている鎖によって、拘束されてしまっている。
ちょうどX字のような格好をとらされて、立たされているのだ。
彼女は体を動かそうとしたが、その体勢は鎖によって完全に固定されていた。
また、彼女の胸当て、マントもはずされていた。

(一体…私…)

彼女は現状認識が出来ずにいた。
そこに4人の男達が入ってきた。

「目がさめたのか…」
男の一人が声を発した。

「あなた達は…ここは一体?」

「ここはアルスターだ。我々は、そうだな…君の世話係りといったところだ」

「……」

ナンナは自分がフリージに囚われた事を知った。

「君の活躍は素晴らしかったね。おかげで我々はリーフを見失ってしまったが…」

喋りながら、この中のリーダーらしき男がナンナのすぐ近くに来る。

「我々としては、リーフを取り逃がしたのはとても痛いことだ。我々は奴を見つけて、反乱の種を摘まなくてはならない。そこで君に尋ねたい。リーフはどこに落ち延びたのだね?君なら知っているだろう?」
男はナンナに問い詰めた。

「…知らないわ」

ナンナは心にも無い事を言った。

「まさか。君は反乱の中心メンバーであり、リーフにもっとも近かった人間だ。知らないはずは無いだろう?」

「例え知っていても、あなた達に言う必要はないわ。」

ナンナは、毅然と言い放つ。

「そうか…言うつもりはないのか。まあ、そうじゃないと我々の出番も無いわけだが。」

男の目の色が変わってきた。狂気の色に…

「ふふふっ…さてはじめようか、拷問をね。」

男が宣告する。

ナンナはその宣告に恐怖を覚えた。しかし…

「くっ…例え何をされても、私は言わないわ!」

と言い放つ。

(誰が、リーフ様を危険に晒すような情報を言うものですか。)

「なるほど。楽しめそうだな…」

そう言うと、男は背後に控えていた男達を前に来させた。

「では、まずは…」

2人の男が前に出た。その2人は手に鞭を持っている。
2人はナンナの前後に立つ。

「はじめろ。」

2人の男が同時にナンナを鞭で打ちはじめた。
ビシッ!

「あうっ!」

ナンナが悲鳴を上げる。

ビシッ!ビシッ!ビシッ!

「あっ…うっ…くっ…」

ナンナが苦痛に耐えようとする。だが、鞭は容赦無くナンナを痛めつける。
振われる度に、ナンナの服は、痛み、破れ、彼女の白き肌を垣間見させる。さらにその肌はミミズ腫れによって、赤く変色していく…

「いっ…痛い…がっ…ぐっ…」

ナンナは必死に耐えている。が、しかし鞭の責めの前に徐々に力が入らなくなってくる。
そのため、打たれるたびに、体に走る刺激を意識してしまう…

「あうっ!…ああっ!…うっ!…ひゃん!…あはっ!…」

ナンナの悲鳴が断続的に繰り返される…

「良い声で鳴くのですね…本当に楽しめそうだ…」

リーダーの男が、ナンナの反応を楽しむ。

「もっと強く、激しく責めろ。」

リーダーが指示する。
鞭の責めが、さらに激しくなる。

ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!

「いや!…あああっ!あぐっ!きゃ!はぐっ!くっ…いやぁ……」

ナンナの悲鳴も大きくなっていった…

(痛い、痛い!…体が…痺れる…)

ナンナに対する鞭の責めは続く………




「ふっ…よし、やめろ。」

リーダーの声に鞭が止まる。

「なかなか…いい格好になったな…」

リーダーがナンナを眺める。
ナンナの首はうな垂れていた。恐らく体に全然力が入っていないのだろう。鎖の戒めが無かったら、ナンナは地面に倒れ伏したことだろう。また体も酷いことになっていた。
服は、あっちこっちが破れ、彼女の肌があらわになっている。
特に背中は、そのほとんどの部分が破れ、赤くなった彼女の肌が露出している。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……」

ナンナは息も絶え絶えになっていた…

「どうかな?言う気になったかな?」

また質問される。

「…イヤです。あなた達になんか教えません…。」

ナンナは痛みをこらえて言う。

「そうですか…では、次の責めに移りましょうか……」

ナンナにとって非情な宣告を行う…

(例え…何をされたって…絶対…喋らないんだから…)

奥にいた最後の一人が前に出てきた。
その男は、ローブを着ている。魔道士みたいだった。

「フリージらしい責めを、味あわせてあげますよ。」

そう言うと、先ほど鞭を振るっていた男達が、桶を持ってきた。その中には水が入っている。
いきなりそれをナンナにかけてきた。
バシャ―!

「きゃ!」

ナンナが水浸しになる。

「水に濡れた姿もなかなかだな…始めろ。」

そう言うと、魔道士の男は、ナンナにサンダ―の魔法を浴びせた。

「あぁぁぁぁぁぁ!!!ひぐっ!うぎゃうぅぅぅぅぅ…」

ナンナが鞭で打たれていたときよりも、激しく悲鳴を上げる。

「安心しなさい。そのサンダ―は実戦では使わない、最低レベルのですから。使い方を間違いなければ、死ぬことはありません。」

魔道士の男が説明する。しかし、サンダ―をやめることはしない。
ナンナに浴びせつづける。

「うぎゃうっっっっっ!!!…やっ…やめて…止めてぇぇぇぇ!!!」

ナンナが激しく悶える。鞭の時とは違い、ナンナは激しく体を動かして、苦しみを表わした。

「だったら、リーフの匿われている場所を言いなさい。」

「それは…うっ…ああっ!」

体中を電流が流れる。ナンナはその強烈な刺激に消耗させられていった…

「ひぎっ…ああっ!いやぁぁ…ああううっっ…」

魔道士が、サンダ―を止めた。
彼女の体から、湯気が上がっていた…

「どうですか?答える気なりましたか?」

ナンナは力なく顔を上げ、言った。

「…リーフ様は…人々の希望…リーフ様を危険に晒すようなことは、言いません…」

それがナンナの答えだった。

「…そうか…まっ、こちらとしてはどちらでもいいのだがな…」

「えっ?」

リーダーの言葉に、ナンナはリーダーに視線を向ける。

「我々としては、君が吐かなくても別によいのだよ。逃げた方向でどの地方に落ち延びたか、概ね特定できている。その地方の村を、皆焼き払えば済むことだ。」

リーダーは平然と言い放つ。

「なんて事…村を全部焼き払うと言うの…」

「そうだ。今回の反乱の見せしめためにも、あらかじめ計画されていたことだ。
まあ…我々としてはリーフを直に捕らえ、公開処刑にとして、処理したいのだがな。
帝国・フリージ家に逆らう者たちに見せつけるためにも…だから君に教えてもらいたかったのだが…仕方無いな…」

ナンナは怒りを覚えた。
このフリージ・帝国は自分達の支配のためなら、罪の無い人々を虐殺することも平気で行い、またリーフ様の殺し方まで自分達のために、利用しようとする事を考えているなんて…

「あなた達は…あなた達は悪魔よ!人々の生活、人の命を何だと思っているの!」

ナンナは力を振り絞り、叫ぶ。

「はははっ、悪魔か…そうかもな。だから…」

リーダーは指を鳴らす。パチン!
と同時に、魔道士がサンダ―の責めを再開する。

バリバリバリバリ…

「ああっ!!!」

「だから、君をただ痛めつけることに快感を覚えるのだよ。」

サンダ―のレベルを強めた。
ビシシシイイイイイイイイイ…

「うきゃうっ…あう…あっ…あああああああああああっっっっ!!……」

ナンナに対して、非情な責めが続く……




「ふふふっ…ずいぶん耐えましたね…見上げたものだ…」

電撃の責めは、長い時間続けられた。

そのため、ナンナは完全に消耗しきっていた…

「はぁ…はぁ…うっ…」

ナンナがうめく。

「でもね、これからが本番なのですよ。もっとも楽しいね…」

「……えっ?」

ナンナの反応は鈍かった。

「もう、我々は君から情報を聞こうとは思わない。
だから、君には別の役目を与えよう。この城の者たちを慰める玩具として役目をね…」

「…なんですって…」

か細い声で反応する。
彼女は、男の言うことを一回で理解できなかったようだ。

「要するにだ…」

リーダーの男がナンナの前に立つ。

「こういうことだ。」

といって、手を伸ばし、ナンナの胸元の服を引き裂いた。

「えっ!いやぁぁぁぁぁぁ…」

ナンナはその悲鳴を上げる。
男は、ナンナの胸を露出させた。

「ふむ。小さくもなく、大きくもなく、といったところか…」

そう評して、男はナンナの胸に手をかけた。

「何を!!やめなさい!」

「やめる?これからが楽しいのに…」

男はナンナの胸を揉み始めた。

「っっっ!!やめなさい!」

「ほう…胸の弾力、触り心地はなかなかだ。形もいい。」

男は、ナンナの胸を激しく揉みしだし始めた。両手でナンナの両乳房を弄ぶ…
ときには人差し指で、乳首をいじる。

「きゃ・・やめなさい!やめてぇぇぇぇ…」

ナンナは、抵抗しようとする。しかし彼女の四肢は、拘束されたままだ。
男をはねのける事は出来ない。

(なんて…おぞましい感触なの…)

ナンナは、今まで、性経験はまったく無かった。
その感触は、今の彼女にとって不快であろう。

しかし…

「あっ…はふっ!ううん…はっ!……」

徐々に、彼女の声に、艶が混ざってきた…

「おやおや、やっと調子が出てきたみたいですね…」
男はそう言って、さらに胸をこね回す…

「あふっ!…いやっ…ああっ!…」

(なんで…なんで私…こんな変な声を…)

先ほどの苦痛の悲鳴とは違う、妙な声を上げる自分に、驚いていた。

「あっ!…なんで…なんで私…くっ…こんな声を…」

男はせせら笑った。

「それは、君が感じているから…つまり、私の責めに体が悦びの悲鳴を上げているのですよ。」

男は、さらに強く胸を責める…

(…そんな…私…こんな男達に…こんなことされて…どうして…)

ナンナの肌が上気してくる…

男は胸に顔を近づけると、乳首を口に含んだ。
そして、舌先で刺激を与えてくる。

「そんな…ダメ!そんなこと…ああっ!!」

彼女は、その刺激に悶える…

「ふふっ、いい声で鳴く…では、次に…オイ!代われ!」
そう言うと、男は胸を責めるのをやめた。
代わりに、男の一人がナンナの背後に回り、後ろから胸をこね始めた。

「ううっっっ…ああっ…」

リーダーの男はかがみ、ナンナの下半身に目をやった。

「次はここだ。」

男は、スカートをたくし上げた。純白の下着が目に入る。

「ああっ!そんな…見ないで…いやぁぁぁぁぁっ…」

ナンナは足を閉じようとしたが、鎖に阻まれ、動かすことすらできない。

「まだ、濡れてはいないか…」

下着の上から男の手が、彼女の秘所をまさぐる。

「…!?」

彼女が過敏に反応する。
男は、擦るような感じで、刺激を与えていった

(くっ…そんな…私…このままじゃ…)

徐々に、男は手の動きを激しくしていった…

「あああぁぁぁ…いや…あぅ…あっ!…」

さらに花芯の位置を特定すると、そこに力を入れて擦り、刺激を与える。

「いやぅぅぅぅぅぅ…くっ…あはっ!……」

彼女は、始めての感触に混乱している。

「もっと、感じさせてあげましょう。」

男は、ナンナの股間に顔を埋め、下着の上から秘所を舐めはじめた。

「そんな…ああぁぁぁぁぅぅ…そんなこと…だめええぇぇぇぇっっ!」

ナンナは力の限り叫ぶ…

しかし、胸と股間から送られてくる刺激に、彼女の体は燃えあがってくる…

(体が…熱い…こんなの…やだ…いやだ…)

「ふふっ…どうですか?気持ちいいかな?」

激しく舌を動かす。胸を責めている男も、さらに責めを激しくする。

「おや?どうやら君のここも正直になってきましたね…愛液が出てきたみたいだな…」

「えっ?そんな…ああっ…うっ…うそ…」

「本当ですよ。いや…君の愛液は、実においしい…」

(私…私…なんでなの…)

彼女の下着は、男の唾液と、ナンナの愛液によって、グチョグチョなっていた。
そして、その2つの体液は、下着に彼女の秘所の影を浮かび上がらせていた。

「どうですか?気持ちいいかな?」

「気持ち…あぁっ!…良く…なんか…っ…ない…」

「嘘はいけない。こんなに濡らせて…よくそんなことが言えるね…」

「くっ…なんで…私…ああぁっ…」

男は、股間の責めをやめ、立ち上った。

「それでは…次に進もうか…」




ナンナは地面に降ろされた。鎖を外されはしたが、今度は縄によって、手を後ろ手に縛られた。
足には、何も拘束するための物は付けられてない。それの意味するところは…

「ふふふっ…さて、どうしたものか…」

リーダーが少し考える。

「君も長い間立っていて、少し疲れただろう。今度は寝た体勢で、少し責めてあげよう。」

彼女は仰向けに寝かされる。そこに男達が、彼女を囲む形でしゃがむ。
そして…

「では、これを脱がしますか…」

リーダーの男は、彼女の下着に手を掛け、脱がそうとする。

「!!!…いや!やめて!だめめぇぇぇぇ!!!」

ナンナが激しく抵抗する。だが、他の男が、彼女の体、足を固定して抵抗を抑える。
そして、ついに脱がされてしまった

両脇の、2人の男が、彼女の足を抱え開脚させる。リーダーの眼前に、彼女の秘所があらわになった。
「だめ!見ないで!お願いよ…やめて…」

ナンナは涙声になっていた。

「これは…綺麗なもの、持っているじゃないですか…」

リーダーは、今度は直に彼女の秘所を弄ぶ…

「いやあああぁぁぁぁ…やめてぇぇぇぇぇ!」

両脇の2人の男も、責めに加わる。二人で、片方ずつの乳房を責める。
揉みしだき、こね回し、乳首を転がし、舐めまわす。

「はああぁぁぁぁ…やめっ…やめてぇぇ!」

リーダーは舌を伸ばし、彼女の中に挿し入れる。そして舐めまわす。

「あああああぅぅぅぅぅ…ああっっ!!」

彼女は、自分も触れたことが無い場所を蹂躪される・・
それによって、ナンナは抑えることのできない嬌声を上げてしまう…
すでに彼女の秘所は唾液と、愛液によって、これ以上無いほど、濡れそぼっていた。
そして、あふれた愛液は、さらにその下の位置にある、菊座にも…

「あふれているね…それじゃ…」

リーダーは彼女の膣内に指を挿し入れた。

「あひっ!」

ナンナが悶える。
男は指に愛液を絡ませると、その指を抜き、ぬめりを助けに、愛液の溜まったアナルに挿し入れようとした。

「何をしてるの?…ダメ!そんなところ…汚い…やめてぇぇぇ…」

ナンナは羞恥で顔が真っ赤になる。
だが男はその願いを無視し、菊座に挿し入れた。

「はぐっ…ひっ!そっ…そんな…」

リーダーは、膣内にいれた舌、菊座に入れた指で、同時に責め始めた。

「ああぁぁぁん…だめぇぇぇ…んふぁぁ…あぁっっ!」

魔道士の男が、彼女の顔に近づき、ディープキスをしかけた…

ナンナは頑なに、口を閉ざした…
だが、他の男が与えてくる刺激に、思わず喘ぎ声を上げてしまう。
その時に、舌を挿し入れた。

「んぐっ…ううっ…うっ…ん…」

男が、彼女の口内を堪能する…

(そんな…私…ファーストキスを…奪われたの…)

最悪の形でファーストキスを奪われたナンナ…
その事実が、彼女の目から涙をこぼさせた…
悲しむ間もなく、さらなる責めで悶えていく…

口内、胸、秘所、菊座を同時に責められるナンナ…
性経験の無い彼女には、あまりにも強すぎる刺激…
彼女には、この刺激が苦痛なのか、それとも快感なのかは分からなかった。
ただ、その強烈な刺激に、翻弄されるだけだった……


(もう…いやぁ…いやよ!…助けて……誰か…助けて…)

ナンナは、追い詰められていった…


「さあ…これくらいにするか…」

リーダーは立ち上がる。

「それでは、頂くとするか…君の処女をね…」

「!?」

ナンナの心が凍りついた…
ついに自分の純潔が失われようとしているのである。

「…いや…いや…やめて…」

ナンナは、首を振り、か細い声で懇願する。

「何を言ってるのだね。それでは今までの前戯が無駄になるではないか。」

そう言ってリーダーは、自分のズボンに手をかけ、いきり立った剛直を出した。
ナンナは、その剛直から目を背ける。
(あんなに…大きいの…)

「これが君の中に入るのですよ。」

両脇の男が、彼女の両足を抱え、無理やり開脚した。
ナンナは暴れ、なんとか逃れようとするが、これまでの長きの責めが、彼女の力を完全に奪っていた。

(こんなの…やだ…やだよ…助けて…助けて…リーフ様!)

今のナンナは、リーフの窮地を救った戦士ではなく、自分の思い人に助けを求める無力な少女になっていた。あるいは、これこそ彼女の本当の姿かも知れないが…

男が覆い被さってくる。そして自分の剛直を秘所に当てた。

「一気に行くぞ。」

「だめぇぇぇぇぇぇ!やめてぇぇぇぇぇ!お願いよ!助けて!
…リーフ様…リーフさまぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

彼女は力の限り叫んだ。自分の大切な人の名前を…

ブチッ!

…彼女の純潔が…破られた…

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ナンナの悲痛な声が、部屋中に響いた…

「がはっはっはっ!どうかな?自分の思い人でもない男に、処女を奪われた気持ちは?」

そう言うと、強引なピストン運動を開始した。

「いやぁぁぁっ!やめてぇぇぇ!う…っぐ…動かさないで…ぬ…抜いてぇぇぇ!」

「やはり処女だな…素晴らしい締め付けだ。君も痛いだろう…でも、大丈夫だ。
こんなに濡れているんだ。すぐに良くなる。」

「ひぐっ!ううっ…がはっ…あああぁぁぁっ!」

ナンナの秘所が、初めての行為に悲鳴を上げる。
それは断続的にナンナに苦痛を与えた。
しかし、男はその苦痛を無視し、自分本位の挿入を繰り返した。

「あうぅぅ…ああぁぁ…やっ!…ん…っくぅぅぅっ…」

ナンナは男の突きにうめく。しかし秘所はいくらかなれてきたのか、滑りはよくなってきた。
そのため、ピストン運動のスピードは上がる。

クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ…

「ううっ!ああっ!…あふっ!…くぅぅぅ…かはぁぁ!やあぁぁぁん…」

グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ…

「あぁぁん…やっ…はあぁぁぁ…あっ!…んはあぁぁぁ…あはぁぁぁ…」

彼女のうめき声に艶が混ざってくる…
少しずつ、彼女の女性の部分が開花しているようだった…

「いいぞ…君の中は…本当に気持ちいい。君のここは、名器といってもいいだろう。」

男は彼女の中を気に入ったようだった。

「それでは…出しましょうか…」

男は宣告する。

「…えっ?そんな…だめ!やめてぇぇぇ!お願いよぉぉ…中だけは…許してぇぇぇぇ!」

ナンナは男の言葉の意味を理解し、必死に懇願する…
彼女も知識として、「男が出す」と言うのは、どういう意味なのか知っていた。
だが…男は聞き入れることなく、代わりに挿入のスピードを早めた。

「ううっ…では…では…出すよ…」

「許してぇぇ……お願い…ですから…それだけは…やめてぇぇぇぇぇぇ!」

彼女の願いもむなしく…男は、彼女の中で果てた…

ビシュゥゥゥゥゥゥ…・

「いやぁぁぁぁぁぁ!!!だめぇぇぇぇぇぇぇぇ…」

ドクッ…ドクッ…ドクッ…

「あ…あっ…ああ…」

(…私…汚されて…しまったんだ…)

彼女は、自分の中に男の精液が入ってくる感覚を感じながら、自分が汚された事実を噛み締めた…



「すいませんね…私が先に果ててしまって…せっかく君も調子が出てきたのに…
だから今度は、君を悦ばせてあげましょう…」

男は、まだ彼女の中に埋めていた肉棒をまた動かし始めた…

「ひいぃぃぃぃ…何…また…そんな…」

男は先ほどの射精でいくらか萎えていたが、数度挿入を繰り返すと、また固さを取り戻した…

「私は一度出しましたからね…今度は十分、君を悦ばせてあげることができますよ…」

男はさっきよりもさらに激しく、ナンナを責めた…

「いや!ああっ!はあああああぁぁあん…や…め…いやぁぁぁぁん…」

彼女はさらなる責めに、悶える…

「あはっ…ううぅぅう…あっ!…うあふふぅぅぅ…ああぁぁぁぁん…」

さらに両脇の男も、胸に対する責めを再開する。胸を強く鷲づかみし、激しくこね回し、さらには乳首に歯を立てたりもした…

「っっつ!いっ…痛い!…はぐぅぅぅう…やめて…」

リーダーは先ほどよりさらに深く、彼女を貫く…
そのたびに、彼女の体は激しく揺れ、彼女の煌びやかな髪が靡く。

「ああぁぁぁぁあんん…やめてぇぇぇ…んはぁぁぁぁぁっ…」

貫かれ、胸を責められ…彼女は激しく悶えた…

「はああぁぁぁぁ…ぅはあぁぁぁ…あっ!…うっ…ああぁぁぁぁっ…い…や…あふん…
あっ!…あっ!…ああっ!…んはぁぁぁぁっ…だっ…あん!…うふぁぁぁぁっ…ん…
め…はふ…あ!…あ!…あん!…あああぁぁぁぁっ…」

すでに彼女は、押し寄せる苦痛と快感の間で、もみくちゃにされていた…

そして…

(………何!?…何かが…私の中から…何かが…膨らんでくる…)

彼女は、自分の中で大きくなってくる、大きな何かの存在に気づいた。

(…だめ…どんどん大きくなっていく…何なの?…怖い!)

彼女は今、自分に起こっている未知の現象に、恐れを抱いた…

「あああぁぁぁ…あう…んはぁぁぁぁ…あんっ!」

「…おや?…どうやらもうすぐイクみたいですね…」

男は、自分の剛直の締め付けの変化から、彼女の変化を知った。

「いっ…イク?…」

彼女は、『イク』と言う意味を知らない…

「知らないのですか?これはこれは…つまり絶頂を迎えると言うこと。
君の体は我々の責めに、最高の快感を発露するのですよ…」

…ナンナは…悲しかった…。

(そんな…私…こんな…こんな…男達に…なんで…どうして…どうして…)

「ああぁぁぁぁん…だめっ!…そんな…こ…と…いや…だ…」

「ふふっ…イキなさい…」

そして、今までにない速さで、今までにない強さで、彼女に挿入した。

「あははぁぁぁぁぁぁ…だめっ…ああん…あああぁぁぁ!ぁああああ!」

(だめ!どんどん大きくなる…抑えられない…やだぁぁぁぁぁ…
私…飲み込まれてしまう…)

ナンナは望みもしない絶頂へ…押し上げられていく…

「ああぁぁぁぁッ!うあああぁぁうう…ああん…だめぇぇぇ!…私…もう…もう…」

…彼女の体が、その時を迎えた。
それと同時に、彼女の頭の中が真っ白になった…

「あっ…あぁぁぁん…ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ…!!!」

真っ白になった頭の中に…一瞬、自分の大切な人の顔が浮かんだ…

(…リーフ様…ごめんなさい…私…)





「見事なイキっぷりでしたね。君は本当に素晴らしいですよ。」

ナンナが絶頂を迎えた後、彼女の中に2度目を放ち、事を終えたリーダーが自分のを抜き放ちながら言った。

「…はあ…はあぁ…ううん…っ…ああっ…」

ナンナは絶頂のため、体をひきつかせながら、吐息を漏らしていた…

「ふふっ…どうですか?女になった気分は?」

「……」

ナンナは答えない…いや、聞こえていないのかもしれなかった。

「それでは…次に、こいつらの相手をお願いしますよ。」

そう言うと、リーダーは彼女から離れた…
代わりに、他の3人が彼女に群がる。

「…そっ…そんな…もう…許してぇ…」

許しを請うても、今までさんざんお預けにされていた男達には聞こえない。

「だめぇぇぇぇぇぇぇぇ…!!!」

男の一人が、彼女の秘所に挿入した。
そこは既に、すんなり男の物を受け入れた。

「あああぁぁぁっ…」

そしてナンナを抱え、騎乗位の体勢をとらせ、彼女を下から突き上げた。

「ああっ!あん!あん!はああぁぁぁっ!…」

さらに一人は、騎乗位で突かれる彼女の後ろに迫った。

そして、ナンナを少し前屈みにさせると、彼女のもう一つの穴に剛直を当てた。

「なっ…そんな所…だめぇ!やめて…やめてぇぇぇぇぇ!!!」

だが、男は問答無用に、彼女の菊座に剛直を突き入れた…

「ひぐぅぅ!…ううっ…あああぁぁぅぅぅぅ…」

そして、ダブルピストンが始まる…

「はああああぁぁぁぁ!…だめぇぇぇぇ!…あっ!…壊れ…る…」

さらに最後の一人血、魔道士の男は、彼女の口に自分のを押し込んだ…

「ううっっっ…うっ!…はふ…ああうぅぅぅ…んんっ…」

彼女は秘所、菊座、口の三ヶ所を挿入され、責められる…
あまりに激しい責め…
もう、彼女には正常な思考、理性は無く、ただ激しい責めに悶えるだけだった…


(…リーフ様…リーフ様…)

彼女は薄れゆく意識の中で、大切な人の名を、何度も繰り返した…








フリージによる、村の焼き払いは実行されることは無かった。
イザークを解放した、シクルドの遺児、セリスが率いる解放軍がイード砂漠を越え、進軍してきたからだ。解放軍の猛攻の前に、メルゲン城ののフリージ軍は壊滅。ブルームの子、イシュトーも戦死した。フリージの王、ブルームはダーナ城のブラムセルと協力して、解放軍を挟み撃ちにしようとした。が、アルスターから出撃した部隊は、逆に解放軍、姿をあらわしたリーフの挟撃の前に敗退。ダーナ軍も黒騎士アレスの寝返りにより、指揮官ジャバローが切られ、命令系統が混乱した瞬間を、解放軍に攻撃され敗れた…

リーフとの合流を果たした解放軍は、兵を二手に分け、一方をダーナ城攻略に向かわせると、主力を以ってアルスターに向かった。早い進撃の前に、アルスターは防備を固めておらず、ブルームもいくらか抵抗はしたが、劣勢と分かるとコノートに撤退していった…


制圧したアルスター城の中を、リーフは走り抜ける…
リーフは落ち延びた村で、ナンナが敵に囚われ、アルスターに連れていかれたとの噂を聞いた。それまでナンナが死んでしまったと思い、沈んでいたリーフは希望を見出した。
「例え、捕虜でも生きていたら再会できる…」
リーフは、何としてもナンナを助け出そうと心に決めた。

解放軍の来訪に呼応して、行動を開始したリーフは、フリージ軍撃破に活躍した。
そして、父の親友の子、セリスと合流し、ついにここまできたのだ…

「ナンナ…ナンナ…」

彼は走りながら彼女の名を繰り返した。

そして、彼女が囚われているという地下室を探し当てた。
彼はそこに足を踏み入れる。

…そこは蝋燭が灯されただけの暗い部屋だった…
彼は奥に進む…

「…うっ…なんだ…この臭いは…」

むせかえるような臭いが充満していた。
彼は、何か悪い予感みたいなものを感じた。

さらに進む…

…部屋の中心に、何かが横たわっていた…

よく見ると…それは人みたいだった…
彼は、理由も分からず、全身が凍りついた…

「……ナンナ?……ナンナ!」

彼は、探していた人だと分かり、傍による…

「!?」

彼は愕然とした。…彼女の姿に…

全裸であった。一紙まとわぬ姿…
でも、彼女の体は、所々赤く腫れ、またひどく汚れていた…
また彼女からは、先ほどから部屋に充満している、むせかえる臭いがしていた…
男の精液の臭い…
彼女は、陵辱されきっていた…

「…そんな…そんな…嘘だ!」

彼女を抱える。彼女の体の汚れも、臭いも顧みず…

「ナンナ!ナンナ!」

彼は、ただひたすら呼びかける…

彼女の目の周りは、赤くなっていた…
彼女が流した涙の後だった…

「ごめん…ごめん…こんな…ことに…なってしまうなんて…」

…すべては自分の責任だ。彼女にあんな危険な役目を任して…あろう事か、彼女がこんな目に遭っていたというのに、助けに行くこともしなかった…
幼き頃より、いつも自分の傍にいてくれた、自分の大切な人なのに…

「ナンナ…ごめん…ナンナ…ナンナぁぁぁぁぁ!!」

地下室には、リーフの声が響いていた…・

 

 

ナンナ 結ばれる互いの気持ちへ…

 

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