ここでは、聖戦世界の各勢力の軍事力を妄想したいと思います。
 その前、聖戦世界の基本的な軍事的常識を妄想したいと思います。
 (注)ここでは基本的に親世代・子世代に関わらず、軍事を妄想します。時間軸上ではかなりの矛盾が出てくるでしょうが、各勢力の軍事を妄想する際の前書き程度にお思いください。

 聖戦世界の軍事を考える上で、一つの指標となるのが、フリージ公国です。
 なぜなら・・・
・聖戦では敵として散々ユーザーの前に現れるため、その内容はよく見える。
・トラキア776ではメインの敵として描かれているため、その細部まで色々と情報が手に入る
・細かい情報から、聖戦世界の軍事的常識が窺う事ができる。
・推測ながら、他の国の軍事状況を考える事ができる。
などなどが挙げられるかと・・・
元々、ゲームと言う中の限られた情報の中から全体像を掴む事は不可能ですが、少ない情報を突破口に想像を広げていくことはできます。
聖戦世界における軍事を妄想する上で、フリージは好都合。ということかと。

 では、フリージから得られた情報を勝手に整理、まとめて見ました。
@グランベル王国の各王侯家には「〜リッター」と呼ばれる精鋭騎士団が存在する。
Aその他にも軍団と呼ばれる、機動兵力が存在する。
B基本的には騎士団・軍団とは別に微細な拠点守備兵力・遊撃兵力・偵察兵力が存在する場合がある。
 これがフリージから得られた情報ですね。
 これだけか!?と思われますが、これが確定なら、ここから妄想を膨らませる事ができるもの。
 他のグランベルの各勢力も似たようなものとして、これからは上の番号順にそれぞれを考えてみたいと思います。

@ リッター
 FE聖戦世界の軍事においては必ず遭遇する言葉ですね。
 ご存知の通り、各王侯家に所属する軍事力の中でも最大の武力を誇る精鋭騎士団です。
 現在分かっているのは・・・
・バーハラ王家のヴァイスリッター(近衛騎士団?)
・ヴェルトマー公爵家のロートリッター(炎騎士団)
・フリージ公爵家のゲルプリッター(雷騎士団)
・ドズル公爵家のグラオリッター(斧騎士団)
・シアルフィ公爵家のグリューンリッター(聖騎士団)
・ユングヴィ公爵家のバイゲリッター(弓騎士団)
 などが、ゲーム上ではグランベル王国内で確認されています。
 明らかにトラ7上では「〜軍団」よりも上位として扱われています。
 雷神イシュタル・魔法騎士トードの再来と謳われるラインハルトが指揮するゲルプリッターという風に、一般的な軍団とは明らかに別の存在として描かれています。
 また、各王侯家に伝わる聖武器、例えば、聖斧スワンチカが伝わるドズル公爵家のグラオリッターは戦斧をメインに扱う騎士達によって構成されています。
 それぞれの聖武器を継承する国では、その武器に関する武術が発達しているのはゲーム上でも明らか。
 また、国の象徴たる聖武器を継承する聖戦士=聖戦士の血筋の者が率いている場合が殆どであるリッターは、逆に言えば象徴たるが故、その国最強であらねばならず、それが国の威信そのものに繋がっていたのでしょう。
 発達している武術を専用的に扱う精鋭集団であり、政治的にも国家の威信と同一視として見られるリッター。
 軍事的には国家最強を約束され、政治的にも最強であらねばならなかったのがリッター・・・と私は考えました。

A軍団
 トラ7では色々な軍団が登場しています。
 例えば、ノルデン砦を守備していたのはブルック将軍で彼が率いていたのが第7軍団、リーフをレンスター城に 追い詰め包囲していたバラート将軍が率いていたのは第4軍団、小悪党ゲンプフが率いていたのが第12軍団etc・・・
 子世代フリージ軍には少なくとも二十数個の「軍団」と名がつく集団が存在しているようです。
 ですが、その任務も編成もさっぱりバラバラ・・・同一兵科で編成されているリッターなどに比べると統一感がありません。
 軍団と言う存在の基本像を何に求めたらいいのか悩みましたが、トラ7公式ガイドブックの第20軍団の説明にはこうありました。
■第20軍団
 『帝国軍の一師団、ちなみに帝国の師団は将軍が組織し、兵種構成は将軍の技量に委ねられる』
 とあります。
 なるほど、軍団は師団なんですね。よーするに軍編成上の一単位という事。
 各国家の軍隊=軍団(師団)が数個集まって形成されていると見るべきでしょう。なぜなら軍団(師団)は単位なのですから・・・
 で、軍を構成する各軍団にはそれぞれ任務が、「第五軍団はターラを包囲しろ!」「第27軍団は捕虜収容所を守備せよ!」とか指令が飛ぶんですね。
 ただ、一つ疑問なのが・・・
 『ちなみに帝国の師団は将軍が組織し、兵種構成は将軍の技量に委ねられる』
 という所。
 組織=兵を集めると言う事ですよね。なら、将軍自身が駆けずり回って兵をスカウトしてくるのでしょうか?
 プロ野球に当てはめて考えると、プロ野球チームの監督が試合の指揮のみならず、ドラフト会議で指名する選手を探してくる、そして年俸交渉、球団運営全てを行うのと同じこと。
 どこの球団もそんな事はしてないです。監督にはそんな暇がないから、試合の指揮や選手起用以外は事務方であるフロントが行っています。
 これ全部を行うのでしょうか?ちょっと難しいでしょう。でも、組織するというのはそう言う事。
 また、構成・・・まあ、編成と言い換えて良いでしょう、これにも完全に委ねられていると言うのは変かと・・・
 例えば、今年は士官学校から20人のマージナイトが卒業しました。でも、各軍団の将軍が「ワシは15人欲しい」「ワシの所も10人欲しい!」と要望したとしても、実際には20人しかいないのなら、不足数はいかがするのでしょうか?ドラフト会議にでも掛けるのでしょうか?
 また、どこかの城の守備を命じられた軍団の将軍が勝手に大地を駆け巡るアーチナイト(弓騎兵)ばかりの編成にしたらどうするんでしょうか?
 私が言いたいのか、いくら将軍とは言え、彼等だけに任していたら、軍の体制そのものが瓦解するかもしれないと言う事です。
 軍が国家機関なら、それを編成する者(FEの場合はどうなるんでしょうか?王様?大臣?)指揮する者(将軍ですね)実際に配属される者(下っ端の兵士、騎士など?)が明確に分けられているはずです。
 もし、将軍が好き勝手に軍隊を組織したいなら、彼ら自身が領地を与えてもらって、自前で兵を養う事です。ですが、それはあくまで将軍個人の私兵であって、国家の軍団(師団)ではなくなります。
 と、言う事で、将軍に編成権が与えられる事はないと私の中で勝手に設定塗り替え(オイオイ)
 編成のバラバラさも、首脳部が任務を与える事を前提に軍団を創設し、その任務にあった編成をする。と言う事にしておきましょう。

B守備兵力・遊撃兵力・偵察兵力
 トラ7だと、オルエンが偵察部隊を指揮していますし、国境砦を守備していたラルゴは軍団名はついていませんでしたが部隊を指揮しています。また、所々で名も無い部隊がちらほら現れています。
 これは規模が小さいだけでしょうね。まあ、任務によっては独立部隊として存在しているでしょうし、実はどこかの軍団の一部と言う事もあるでしょう。
 この辺りはあまり明確な規格がないのかもしれません。


 基本的に以上が聖戦世界グランベル王国の軍事的な常識でしょうか?
 大陸中央の大国ですから、トラキア半島やアグストリアの諸国もこれに似たような軍制を取っている様に思えます ね。
 まあ、これが簡単な軍事について考えた事です。
 次回はさらに深く進んで、グランベル王国各王侯家の軍事力について妄想したいと思います。


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