NewYorkは関西弁で!  


パッケージツアー以外で始めていった海外旅行はフロリダディズニーワールド&NewYorkの旅だった。
そもそもその前の年に高校の同級生で関西に移り住んでたグイと九州へ旅行に行ったのだがその時”来年はNewYorkあたりに行くか!”と冗談交じりに行っていたのを実現してしまったのがこの旅行だった。
この後もそうだが基本的に貧乏旅行なのでエアーチケットとホテルだけのツアーで横着なもの同士と言うこともあり前日に次の日の予定をくむのが基本であった。
ディスニーワールドはすべてが観光客なので特に気を使うこともなかったがさすがにNewYorkは空気が違い緊張!
しかし結構チャイニーズも多いため格好さえ気を付ければ特に目立つことはなかったが会話から観光客だと言うことがばれるのをおそれ少しひねって関西弁で会話をする間抜けな2人組なのであった。

こいつがグイ
関西の芸大を卒業したらしいが定かではない。
ただし高校時代はその方面の才能が秀でていたのは確かである。
いくらNewYorkだからと言ってこの格好はないだろうと思ったがこんな奴はざらにいて別に気にもならないのが不思議な街である。
NewYorkはやはり建物がかっちょいい。
それぞれのビルディングが個性を持っていてオブジェの様に見えてくる。
この薄っぺらい建物は中身が気になる。
うちの近所の公沼用水沿いにあるめちゃめちゃ狭い敷地に無理矢理たてた三角形のおうちとは訳が違うんだろうなぁ。
でも案外同じだったりして。
何の広告だか知らないけどアートしてるよねぇー(死語)
いかにも手書きって感じのペイントがかっちょいい。
絵の値段はサイズでだいたい決まってるってグイが言ってたからすごく高いんだろうなぁ。
でも買うんだったらビルごと買わなくちゃならないか。
グイはと俺では趣味が違うので行動も大夫違ってくる。
グイはやはり芸術家なので美術館巡りが好きである。
俺も多少つきあうがそんなに見ても分からないのでもっぱら買い物に走る。
とは言っても貧乏なのでブランド品には興味が無くチープなファッションアイテムを探す。
NYではかっちょいいコートとかっちょいい靴を購入。
町中を歩いているとふと目に留まったポスターがあった。
KISSのライブ!!しかも明日!!!
俺はその足でプロレスの殿堂マジソンスクエアガーデンへ行き駄目元で尋ねたところ”You are lucky boy!”の一言とともに夢のチケットが!!!
席はステージをほぼ横から見る位置であったがステージに近く一番端まで来るとGENEに手が届きそうで(おおげさ)感動の嵐!!
KISSのライブはPM7:00からだったが前座が3組ぐらい有ってなかなか始まらない。
前座とは言ってもWINGERのようなメジャーなバンドもあった。
結局KISSが出てきたのはPM10:00頃。
火が出るは花火は爆発するはで日本では見れない大迫力のライブ。
終わったのはAM12:00過ぎで地下鉄の入り口にたむろってる大男達にビビリながら早足でホテルへ向かった。
ライブ会場でよくビデオクリップに出てくるようなロックファッションに身を固めたおねーちゃんたちがたむろってたんだけどなにかおかしい。
ルックスやスタイルはモデルなみなんだけど背が低い。(せいぜい160cm位)
もしかしたらあの娘達は小学生くらいだったんじゃなかろうかと後で思ったのだが・・・

  

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