俺 ゲームベスト10 2000年版
さて、今年から始まりました無職全開ゲーム生活を振り返るべく設立されたこの企画。残すところ10日となった今、俺がゲームにどれだけ投資しているか、言い換えればどれだけ任天堂に貢献しているかとも言えると思います。こんな僕に任天堂はお歳暮の一つでも送ってきて良いと思うのですが、どうでしょうか?
つーか21世紀っすよ。信じられneeeeeeeeeeeeeee。子供の頃は1999年のノストラダムスで死ぬものだと漠然と思っていましたが、今もこうして生きています。果たして僕はどうやって死んでいくのでしょうか。
さてさて、気を取り直して今年1年のゲーム業界を振り返ってみましょう。総括すればランドネットに掻き回された1年と言っても過言ではありませんね。MOTHER3の開発中止なんて既に遠い過去の話です。赤と黒事件も有りましたが、これは番外って事で。
明るい話題が無かった訳ではありません。むしろ多かったのでは無いでしょうか。スペースワールドで遂に正体を現した驚異の次世代ゲーム機、その名もGAMECUBE。発売予定が2001年の7月と意外に早く、僕等を未知の世界へと・・・・おいそこのお前。お前だ。どうせ7月になんて出ないと思ってるだろ?出ないよ。あぁ、出ませんよ。んなこたぁ分かってるんだ。けどな、人は夢を見る権利が有るんだよ。せめて夢の中だけは・・・・・・・・・・・・・茂にーさん・・頼むよ。
7月の発表会でハード開発責任者、竹田玄洋氏の言葉:「私たちは一般によく言われているような、ゲームを利用して、本体を普及させて別分野での覇権を目指すというような考え方は持っておりません」
この台詞を聞いたときに思わず涙が出そうになってしまったのは俺だけでしょうか?
個人的にはコントローラーの先進っぷりに今から酔いしれています。右手部分に機能が集中しているのは過去の反省からでしょうか?
大本命携帯ゲーム機、ゲームボーイアドバンスは夏の展示会で実際に触れる段階まで行き、2001年3月21日に発売が決定しています。こちらの方はサードパーティー製ソフトが供給過剰になりそうな気配で今から贅沢な不安を抱いています。(2001年1月19日現在で26本ヽ(´ー`)ノ残り2ヶ月でどれだけ増えるのでしょうか?)
ランドネットが短い生涯を閉じた事も見方を変えれば明るいニュースなのかもしれません。
1位 ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 (N64)
このゲームが出る1年半前、西暦で言うなら1998年。11月21日。僕等は救われました。
辛い戦いでした。敗北したと知ったのは、いや、知ったのはだいぶ前でした。ですが事実として認めたのはこの頃だったのかも知れません。
世界が閉塞感に包まれ、存在価値が分からなくなりかけていました。その半年ほど前に出たF−ZEROXが売り上げ的に惨敗。もはや頼るものは他に有りませんでした。
そして発売されました。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」
この文章を読んでいる方は「ゼルダの伝説 時のオカリナ」というゲームが如何に傑作か。今更説明をする必要も無いでしょう。乾坤一擲。例えるならばこの言葉が正しいでしょうか。
NINTENDO64の中にハイラルという世界を作り上げる。そこには空気も水も土も燦々と照りつける太陽も存在していました。
奇跡のゲーム。そう、奇跡という言葉を使えば簡単に説明出来ます。しかし、そこには宮本茂氏を筆頭とした開発チームが苦労に苦労を重ね、ゲームを血に例えるなら絞りに絞った最後の1滴。簡単に奇跡などという言葉を使うわけにはいきません。
もし、これを読んでいる人たちの中にまだ、もしまだ「ゼルダの伝説 時のオカリナ」をプレイしていない方が居ましたら今すぐ64とセットで買ってください。貴方の人生において唯一の損、それは「ゼルダの伝説 時のオカリナ」を体験していない事です。
前置きが長くなりました。この「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」は前作「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の外伝として位置づけられています。
大きな特徴としてはメモリー拡張パック※専用として作られ、グラフィック面での向上が目に付きます。前作ではメモリーの都合で同時に出せるモンスターの数に制約があったようですが、今作ではそれが緩くなり、大量の敵が襲ってくる場面が多々あります。
それ以外にもメモリー拡張パックの恩恵に与っている部分が有るのかも知れませんが、当方素人故分かるはずも無く。その違いを詮索して遊ぶのも一つかも知れませんね。
そして、最大の目玉である、「3日間システム」
簡単に説明しますと、世界は3日後に破壊される事になっています。その破壊を防ぐため主人公リンクは世界を奔走する訳ですが、3日で止められるはずもありません。しかし時の歌という・・・・申し訳ありません。説明するのが酷く馬鹿馬鹿しい事のように思えてきました。
僕があの日繰り返した冒険をこの稚拙な文章力で表現できるはずがありませんでした。是非、ゼルダの伝説、ムジュラの仮面を体験して下さい。
※メモリー拡張パック NINTENDO64の上部に有る専用スロットに装着する機器。これを装着すると64の内蔵メモリが4メガから8メガに増え、より迫力の有る画像が扱えるようになる。発売当初はハイレゾパックという名称で販売されていた。
2位 トレード&バトル カードヒーロー (GB)
トレーディングカードゲーム。これは突き詰めれば金持ちが勝つゲームです。そりゃそうでしょ。勝つためには他人より強いカードをデッキに組み込まなければなりません、強いカードは滅多に出ません。その為、それらのカードを揃えるには大金を出す要がある。資本主義が縮小された世界が出来るのも無理はありません。
カードヒーローには異常に強いカードは存在しません。確かに少しだけ強いカードや弱いカードも存在しています。しかし一見弱いカードにも実は長所があり、思わぬデッキを組むことが可能なのです。この微妙なバランスを維持しているトレーディングカードゲームは他に無いのではないでしょうか?カードの強弱によってゲームの方向性を作るのは簡単です。ですが、それを相性で作り上げるのは並大抵の努力では不可能な行為です。それをあっさりとやってしまう任天堂という会社はまだ正当な評価を受けていないと思うのですが。
決して派手ではない、むしろ地味なゲームです。だけど、僕等が20世紀に忘れようとしてしまっている物が詰まっているような気がしませんか?(無理矢理綺麗なまとめ)
3位 バンジョーとカズーイの大冒険2 (N64)
スーパーマリオ64で3Dアクションというジャンルを作り上げた任天堂。そのマリオ64を正当に受け継ぎ、更に
レア流に進化させたバンジョーとカズーイの大冒険。あれから2年。ついに続編が発売されました。
2000年当初、こういうランキングを付けることがあったら間違いなく1位〜2位に位置するゲームだなぁ・・と漠然と考えておりました。で、結果は3位です。これは何を意味するのか。カードヒーローが予想以上に面白かったのか?要因の一つとして間違いなくそれは言えます。だがしかし、それだけで説明出来る訳がありません。
面倒くさいのでずばり言いましょう。1より面白くない。つまるところ、そこに尽きると思います。続編という物の存在が許されるのは前作より優れているからです。その大前提を満たしていない物はこの世に存在する必要が有りません。
厳しいことを書きましたが、これは僕が「バンジョーとカズーイの大冒険」の大ファンだからこそ言わなければならない言葉なのです。是非とも3ではこのような事の無いようにしてもらいものです。
けど面白いんだけどねヽ(´ー`)ノドッチダヨ
4位 パーフェクトダーク (N64)
貴方の周りにもし、極僅かな確率ですが64ファンが居たらこんな質問をしてみて下さい。「今度NINTENDO64を買おうと思ってるんだけどお勧めのゲーム何?」もしくは「64で盛り上がる対戦ゲームって何がある?」 この質問に多くの64信者はこう答えるでしょう「007ゴールデンアイが良いよъ( ゚ー^)」と。(ここで64大相撲やテトリス64+バイオセンサーなどという訳の分からない答えをするような人間が近くにいるようでしたら少し距離を置いた方が良いですよ)
そうです。日本国内では30万本弱。だがアメリカでは600万本以上売り、未だに売り上げランキングに顔を覗かせることもあるという驚異のソフト、「007ゴールデンアイ」。このシステムを進化させ、オリジナルストーリーと格段に向上したグラフィックに載せ変えたゲームが遂に発売されました。それがこの「パーフェクトダーク」です。
3D主観タイプのこのゲームは様々なミッションをクリアしていきつつ、背景にある大きな陰謀に・・・・と普通のゲーム誌ならこういう紹介をするでしょう。違います。いや違うわけではありません。このゲームの面白さを正確に伝えてないだけです。このゲームの最大の楽しみは「呑気に見張りをしている敵の頭をスナイパーライフルで打ち抜く」この一点に絞られると思います。なんだかワクワクしてきたでしょ?
ただマイナスな部分が無い訳ではありません。以下は箇条書きしていますが、ゲームを楽しんだ方なら頷いていただけると思います。
・少し動作が重い:GC版に期待。
・後半のストーリーがイマイチ:これはこういうタイプのゲームで有る以上、どうしようも無いのかもしれません。
・警報機が壊せない:これはかなりマイナス。
・日本用に描き直されたジョアンナ・ダークさんがイマイチ可愛くない:海外版のジョアンナダークさんの方がよっぽど可愛かったです。本当に良いのはCMに出てきた外人さんですが。実写ジョアンナダークさんの可愛さは異常。
前作を遊んだ人間からすると至れり尽くせりの内容でした。
5位 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城 (N64)
ゲーマー性格診断を行う際にこのゲームを使うのが良いかも知れません。ただし、遊ぶのでは無く、このゲームをどのジャンルに属する物なのかで判断するのです。
RPG?パズル?ローグ?シミュレーション?育成?
答えは有りません。どれも正解であり不正解でもありますから。
6位 マリオストーリー (N64)
そもそも3Dとは何か?単にポリゴンを組み合わせた物を動かすのが3Dゲームなのか?その単純な問いに任天堂が出した一つの答えがこのゲームでは無いでしょうか?ゲームが3D化して行くこの時代のアンチテーゼなのかもしれません。
4.5.6位はほぼ同じ順位です。発売日が近い物から上に付けました。それだけ僕の中で新鮮だったという事でしょうか。
スーパーマリオシリーズに慣れ親しんだ身にはこのゲームのストーリーは面白すぎました。まさにピーチ姫の可愛さは異常。
7位 F-ZERO X エクスパンションキット (64DD)
色々とDDに関する夢と現実を書き連ねたのだが、虚しくなったので削除。
コース作りは楽しかったです。F−ZEROXのカセットに内蔵されていればもっと良かったと思いました。ですが、DDという存在が有った以上、どうしようも無いのでしょうか。
ただ、せめて通信機能には対応して欲しいと思ったいました。
8位 マリオアーティスト タレントスタジオ (64DD)
DDの思想が詰まりまくったソフト。ゲームユーザーを受動的な存在から能動的な存在に変えるこのゲームは、願わくば多くの人間の手に触れて欲しいと思いました。
9位 コロコロカービー (GBC)
新しいテクノロジーをゲームに活用するという事は一見簡単なように思われますが非常に難しい物なんだなぁと実感しました。
個人的にはこの加速度※センサーをGCのコントローラーに内蔵させて欲しいなぁ・・なんて思ったりもします。
ただ、GBCの液晶では画面を動かすと見にくくなります。その部分を改良出来たら(無理だけど)もっと素晴らしいゲームになるのではないでしょうか?
加速度センサー 物体の傾きが分かるセンサー。エアバック等に利用する物だったらしい。
10位 マリオテニス64 (N64)
キャメロットという会社が凄いと実感したソフト。このようなソフトハウスをセカンド化出来たと言うことを任天堂ファンはもっと幸せに感じるべきです。
64DDに関する事を書くと気が滅入ってくるって話、信じます?
紆余曲折有りましたが書き上げました。多分来年はやりませんヽ(´ー`)ノ
−−−惜しくもベスト10に入らなかったソフト−−−
巨人のドシン 解放戦線チビッコチッコ大集合 (64DD)
モンスタータクティクス (GBC)
ポケモンスタジアム金銀
ポケモンクリスタル
−−−買っていたら多分ベスト10入りするであろうゲーム−−−
罪と罰 星のカービィ64 怪人ゾナー