前にたちはだかったこのお嬢様風の女の子は、何者なのだろう?  とんと心当たりがない。 「あ、あの〜?」  手を伸ばすと、少女はビクッと肩を震わせた。  あ、僕でも恐いと思う女の子がいるんだ、なんだか嬉しいな……ってそんな事で喜んでどうするんだ、僕!  自己嫌悪にとりつかれる前に急いで彼女にたずねた。 「な、なにもしないから。ねえ、君は誰? 僕に用があるんでしょう?」  あるいは、浩に。  そうだ。その可能性は充分に考えられる。浩のバカが僕の知らない間にこの娘になにかしたのかもしれない。  あいつ、ほんとにロクな事しないからナァ……。  頭が痛くなってくる。 「……綾音」 「え?」 「烏丸綾音です……」  消え入りそうな声で彼女が言った。  ああ、そうか。名前だ。 「綾音ちゃん? それが君の名前?」  彼女――綾音ちゃんがこくりとうなずいた。 「そうなんだ……で、綾音ちゃん何か用があるんでしょう、僕に」  僕が言った途端に、綾音ちゃんの頬がカーッと赤く染まってゆく。  もう一度こくりとうなずくと、綾音ちゃんは小さな白い手を伸ばして僕の手をきゅっとつかんだ。 「へ?」  僕はバカみたいな声をだした。 「……こっちです」  綾音ちゃんは僕の手を引っぱって歩きだした。  とっとっとっ。  つんのめりそうになりながらも綾音ちゃんについてゆく。 「ね、ねえ……綾音ちゃん?」 ;背景の転換 「どこへ〜」 ;背景の転換 「いくの〜」 ;背景の転換 「かなあ〜?」 ;河原の背景へ転換 「……」  河原だ。  いや、そんなの見りゃわかる。  まだ午前中ということもあってか、人気はまったくない。  事態が全く飲みこめないまま、こんなところまで連れてこられてしまったけど、いったい綾音ちゃんは、河原で僕にどんな用事があるというのだろう?  とうの綾音ちゃんは何かを探すかのようにあたりをきょろきょろ見まわしている。 「ね、ねえ?」 「……こっちです」  聴いちゃいない……。  僕の言葉を意にも介さず、綾音ちゃんは、ぱたぱたと歩きだした。 ;橋の下へ背景転換  そして、橋の下。  薄暗いわりには、たくさんの草がおいしげっている。ここは時間によっては日があたるのだ。小さいころ、妹のはるかとここに秘密基地を作ったりしていたのを思い出した。  綾音ちゃんはくるりと僕のほうをふりかえった。  赤く染まったほほと引き締められた唇から、彼女がひどく緊張しているのが感じられた。 (……ん?)  綾音ちゃんの胸元になんだか違和感を感じて視線をおろした僕に、綾音ちゃんの緊張がそのまま流れこんだ。  バスト、おっぱい、ちぶさ。  生ちち。すなわちノーブラ。  思考が逆流してパニクる。  左右にはだけた洋服の隙間に、ユーチャリスを思わせる綾音ちゃんの白い肌がのぞいている。おまんじゅうのようにふっくらとしたふたつの膨らみの頂上には、慎ましやかなピンク色の乳首が羞恥に震えていた。  突然の出来事に身体が硬直。アソコも硬直。 「な、な、な、なななな……わ、わばば」  パニクったまま舌も思考もまわらず、僕は意味不明の言葉を吐きだしていた。 「ごめんなさい!」  ドン! ;画面揺らし ;暗転 ;ウェイト  ……  ……  鼻をくすぐる草と土の匂い。  そよぐ風がほほを撫でる。  気持ちいい。爽やかだ。なんだか、とっても解放感。  寝ているのはやわらかい草の上らしい。どうやら少しの間気を失っていたみたいだ。  そうか、綾音ちゃんに突き倒されたんだっけ。  ようやくそれを思い出した。雪見大福のような乳房といっしょに。  綺麗なおっぱいだったなぁ……。  と、下半身に意識が向いたのと同時に「きゃっ!」と、どこかで聴いた声。  ……あれ?  その時になって、さっき感じた爽やかさが主に下腹部からたちのぼっている事に気づいた。いや、それは精神的な爽やかさというより、ホントにスースーしているようなのだ。  何だぁ?  疑問に思った僕は、目を大きく見開いた。 ;綾音Hシーン1(フェラ)CG 「……」 「……」 ;瞬きの表現 「う、うわーっ、ソ、ソコで、なんばしよるとですか!?」  思わずなまる。  起きたら女の子に股間をさらしていたなんて、僕がパニくるのも無理はない。いや、さらしているどころか、綾音ちゃんの顔は虫でも観察するくらいにアレに接近しているのだ。  こ、これは綾音ちゃんがやったのだろうか?  しかし、勝手に僕のアレをさらしたとおぼしき彼女も、アレの前にしてなんだかあわてている。 「あ、あの、あの……急に大きくなったから……それで……びっくりして……」  そそり立つブツを直視できなくて困ったという感じで目を泳がせながら、綾音ちゃんが言った。 「だ、大丈夫です。えっと……あ、あの、私に浩介さんのティムポをしゃぶらせてください!」 「ハァ? い、いや、ちょっと待って! 綾音ちゃん。そういう事はおたがいもっと知り合ってって……ノォォッ!」  ぬめっとした感覚に思わずのけぞった。  綾音ちゃんの舌が僕のそびえ立つピサの斜塔に触れたのだ。たどたどしくも舌が動き始める。背筋がぞくぞくして、おなかに付きそうなほどにアレがピーンと張りつめる。  まるで冷たいアイスキャンデーを舐めるように舌先が上下する。  主砲仰角30度、エネルギー充填120%!!  第一種臨戦態勢ですよ?  すべる舌の感触と、くすぐる吐息。 「あの……気持ちいいですか?」  上目づかいで綾音ちゃんがのたまった。瞳には不安がにじんでいる。  オフコース。もちろんでございます、姫! じいは感激でございます。  思わず、感涙にむせびそうになる……ってそんな場合じゃないぞ! 「も、もちろん、気持ちいいけど……こんな」 「よかった……じゃあ、続けますね」  かぷり。 「はう!」  綾音ちゃんが塔の先端をくわえた。  僕の話は聞いてくれないらしい。 「うわあああああっ」  やわらかな唇のなかへ塔はずぶずぶと姿をけしてゆく。ぞくぞくと電気にも似た何かが身体中をかけめぐる。 「んっ、んっ、んっ」  悩ましげに眉を寄せて綾音ちゃんが僕のモノをほおばる。  体温が下腹部に集まる感覚。  も、もう、だめだ。限界だ。 「だ、だめだよ。もういいから! もう、でちゃうから」  肩に手をかけて、股間のモノから綾音ちゃんをひきはがした。  ちゅぽん。  ぬはっ!  抜くときにだって、快感!  あ、あぶなかった。もう少しで白い花火が炸裂するところだった。 「はぁ、はぁ、あ、えっと……浩介さんの……しょっぱくて、美味しい、です」  小さく息をつきながら綾音ちゃん。 「う、うん。でも、もういいから……」 「……はい。じゃあ、次はその……ホンバンですね?」  綾音ちゃんはそう言って目をそらすと、みずからの言葉にぽっと頬をそめた。  ハイ?  ホンバン? (=えっち) (=せいこう) (=せっくす) 「い、いや、そうじゃなくて……」 「あ、あの、見てください、浩介さん。……私のココ、もうこんなに濡れてるんです」  綾音ちゃんが身を起こして、重そうなスカートをまくりあげた。  まぶしいまでに白いふとももが、そして、品のいい白いパンティが白日のもとにさらされる。  綾音ちゃんの言うとおり、それはうっすらと湿り気を帯びて、中の楚々とした翳りを僕に見せているのだった。  や、やらしい……。  ごくり。つばを飲み込む。  よく見れば、綾音ちゃんの肩が小刻みに震えていた。かなり恥ずかしいらしく、(あたりまえだけど)瞳をわきに伏せたまま、視線をあちらこちらへと泳がせている。  僕はあまりのことに言うべき言葉を忘れて固まっていた。 「見ていてくださいね……私のはしたないところ……」  綾音ちゃんはスカートのすそを口ではむと、パンティの両脇に手をかけてするするとそれを下ろしはじめた。ふとももの辺りでパンティが裏返り、はりついた布地がなごり惜しそうに秘部から離れる。  片足からパンティを抜き取った綾音ちゃんは、僕をじっと見つめながら身体の上にまたがった。 「浩介さん。私の、処女を、……もらってください」  綾音ちゃんは、緊張をおし隠すようにほほえんだ。そして、僕を見つめたまま、彼女自身の唾液に濡れて、いまだ興奮冷めやらぬアソコへとゆっくり腰をおろしてゆく。 「え、ちょ、ちょっ……処女って……」  そんな新事実にまた驚く。  だって、こんな大胆な子が処女なんてありえるんだろうか?  まったくイニシアチブを取る機会を与えられないまま、塔の先端が綾音ちゃんのアソコへと触れた。 ;綾音Hシーン2(騎乗位)  ぬちゃっ……。  体内に響くような小さくいやらしい水音。 「はっ……」  綾音ちゃんが目を見ひらいた。そして、しばらく僕を見つめたあと、ぎゅっと目を閉じてゆっくりとおしりをおろしてゆく。 「あっ……つっ……」  綾音ちゃんがわずかに顔をしかめた。  そして、つぷり、と何かをつき破る感触。 「……あ、浩介さんの入ってきた……」  ずぶずぶ……。  痛みを綾音ちゃんはこらえながらも、動きをとめようとせず、慎ましやかなその割れ目は必死に僕のモノをのみこんでゆく。  外気にさらされていた塔は、まとわりつくような柔らかなぬくもりと、圧倒的な快楽の中へいざなわれていった。 「う、あ……あ、綾音ちゃん」  自然に声が漏れた。アレが綾音ちゃんの熱で溶けているような感触。そして、剣のように尖ったアレが綾音ちゃんを貫いているという感覚。それらがないまぜになって僕の脳髄を刺激する。  やがて、綾音ちゃんのおしりが僕に触れて、割れ目が僕のアレをすべてのみこんだ。 「んはっ……浩介さん……、わ、私のなか、き、気持ちいいですか?」  顔をわずかにしかめたまま、綾音ちゃんが訊ねた。 「う、うん。だけど……綾音ちゃん、大丈夫?」 「は、はい……す、少し痛いですけど、……優しいんですね」 「いや、その……」  襲われているのに、僕ばかり気持ちよくてなんだか罪悪感を感じていたり……。でも、ようやくまともな(?)コミュニケーションとれて嬉しかったり。ちょっと、複雑。 「あ、あの、じゃ動きますね……」 「……う、うん」  もう、ここまで来てしまったら拒否に意味はなかったし、実際、身体は拒否をのぞんでいなかった。こうなったら、できるだけ綾音ちゃんの良い相手になってあげよう。  そう思った。  僕は静かに手を伸ばして、綾音ちゃんのすべすべしたおしりへと手をまわした。  綾音ちゃんは一瞬恥ずかしそうに僕をみたあと、わずかに前にかがんで僕の肩に両手をついた。そして、もちつきの杵を持ちあげるような動作でゆっくり腰を振りはじめる。  それにあわせるように僕も腰を動かす。  にちゃり、ぺたん、にちゃり、ぺたん、にちゃり、ぺたん……。  つながった綾音ちゃんと僕のアソコが、吸いつくような淫らなリズムを刻む。おしりの下の草がちくちくするけど、ほとんど気にならない。  夢中になった僕と綾音ちゃんのビートは、だんだんと加速してゆく。 「うっ、ふっ、ふっ」 「……っ、あっ、はぁ、はぁ、はぁ」  次第に二人の息が荒くなってゆく。  見あげる位置で綾音ちゃんのふくよかな膨らみがかわいい水風船のように揺れていた。 それを両手で捕まえてやさしくもみほぐした。 「ふ、ふわああっ……」  人差し指を乳首にあてて、震わせるように愛撫する。  かたくなった乳首を転がすようにこねくり回した。 「あ、そ、そんなの……ああ、困りました……、浩介さん……は、恥ずかしいです……」  綾音ちゃんは上気してほんのり桜色にそまったその身体を、羞恥によじらせた。  そのころには、綾音ちゃんの顔に苦悶の色は見受けられなくなっていた。 「ま、まだ痛い?」  そう訊いてみた。 「い、いいえ、も、もうほとんど、痛くありません。頭が、ぼーっとして、アソコが、ジーンと痺れたみたいに……あん、あ、熱くて……はっ、はぁ、な、なんだか、気持ちいいです、ああっ、あっ……」  一見、清楚な綾音ちゃんが辺りをはばからぬ声で乱れるその姿は、とても刺激的だ。  僕はもっとその声を聞きたくて、むさぼるように腰を突きあげた。そのたびに綾音ちゃんのたおやかな肢体が踊るように僕の身体の上で跳ねる。 「あうっ、あ、だ、だめ、こ、浩介さんっ、わ、わたし、あっ、ああっ……」 「くっ……だ、だめだっ」  強烈な高ぶりが下半身を襲っていた。  ――ああ、もう限界だ!  それは絶頂の前兆だった。まるで津波のように僕の水面をおしあげ、いまにもすべてを押し流そうとしていた。僕だけではなく綾音ちゃんも同様にそれを迎えようとしているようだった。 「あ、浩介さん、浩介さん、私のイク姿をみていて下さい。あ、ああっ、あーーっ!」  綾音ちゃんがその身をのけぞらせた瞬間、アソコがきゅっと締まって僕のアレを締めつける。  途端に、崩れるように襲いかかる射出感。  ――な、中はだめだっ!  咄嗟に両手を綾音ちゃんの背中へと伸ばす。そして、そのおもちのように柔らかい身体をギュッと抱きしめるようにして、僕のアレを綾音ちゃんの膣内から強引に引きぬいた。 「くっ」  びゅっ、びゅるるっ、びゅっ……。  その瞬間に、勢いよく吹き出す精液。 「きゃっ」  今までこれほど大量に出したことがあったかと思うほどの白濁した液体が、綾音ちゃんのおしりへと降り注ぎ、そこをべとべとに汚してしまった。  綾音ちゃんはしばらく僕に抱きついたまま、はぁはぁと息をついて脱力していたが、やがて身をおこして言った。 「……あの、次はファースト・キスがしたいです」  そして、少しはにかみながら目を閉じた綾音ちゃんの唇がおりてきた。  ……順番がひどく間違っている。  そう思いながらも、状況に逆らえず僕は目を閉じた。  瞬間、ふわりとやわらかいものが僕の唇にふれた。 「ショーツは全部脱がないのがポイントだって……」