もりのくまさん 1
(1)
森の中でヒカルはオレという熊に出合った。ヒカルは咄嗟に死んだふりをした。
オレは倒れているヒカルの体の匂いをあちこち嗅いだ。ヒカルは必死に死んだ振りをしていた。
オレはヒカルの体を舐めた。爪で服を裂いて直接味わった。オレは苺が
大の好物だった。ヒカルはそれでも我慢して声を出すまいと耐えた。
オレはヒカルの両ヒザを抱えてその中心と奥を念入りに舌で撫でた。
オレは蜜も好物だった。頬を紅く染めて、それでもヒカルは身動きしなかった。
オレは腰をそこに重ねてヒカルの中に押し入った。そして揺さぶるとようやくヒカルの口から
「あ…んっ、んー…」
と甘い声が漏れた。
花咲く森の中だった。
|