穴ーる妄想 1


(1)
「おい、塔矢。オマエの穴、弄りたいから脱げよ」
進藤のその言葉に、ボクは硬直した。
最近、進藤はおかしい。時々、妙にイライラしていて、嫌な笑い方をする。
そして、そんな時は決まって、ボクを酷く抱くのだ。
ボクの身体を好きにして、もてあそんで。
でも…そんな彼に従順に従ってしまう自分は…もっとおかしいのかもしれない――。
微かに震える指で、ボクはシャツのボタンをはずしていく。一つ、また一つ。
緩慢なその動きに焦れたのか、急に進藤が近づいてきて、ボクのシャツの前を割り開いた。
まだ外れていなかったボタンがはじけ飛ぶ。
「っ!」
抗議の声を上げようとしたボクの唇に、進藤の熱い舌が触れた。
舐められる。濡れた感触に、薄く唇を開くと、口づけが深くなった。
「…っぁ…」
舌を絡ませて、吸われて、息が上がる。
ぴちゃぴちゃと卑猥な唾液が混じる音が耳に届く。
いつしかボクも夢中になって進藤に応えていると、カチャッ、ボクのベルトを外し始める進藤の指先。
ジッパーを下ろされて、スラックスを脱がされて。



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