肉棒だらけの打ち上げ大会 1
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ここは、ある地方温泉施設内の大宴会会場。
今日の主役達が浴衣を着て、酒をかわし、おおいに盛り上がっている。
その中からアキラが会場前ステージに現れた。手にはステージ用マイクを
持ち、大きな声で話し出す。
「皆さん、盛り上がってますか?」
「もりあがってまあああ〜すううっ!!」
今日の主役達は、TV出演終了には納得しているが、本誌終了なのは腑に
落ちなく、ヤケ酒をあおっていて、かなりテンションが高い。
その代表が緒方と加賀だ。この2人、宴会が始まってから酒を一気飲み
をし、素っ裸になって裸踊りを披露していた。
「連載終了がなんだあぁあ〜コラッ!、碁には終わりが無いんだ」
緒方は片手に菊正宗のビンを握りながら、マイ肉棒をブンブン振り回す。
加賀は腹に「将棋一筋」と筆で書き、フルチンで会場中を歩いている。
その様子を友達の筒井は、赤面しながら隅っこで小さくなって必死に
見ないフリをしている。
そんな会場内の様子に、呆れ果てているアキラの横に岸本が声を掛けた。
「塔矢、コレ預かってきた」
電報一通をアキラに手渡す。
「ボクにですか?」
「今日この会場主催の愛○会≠ニいうところから電報で届いたらしい」
「愛○会?」
よく分からないが、とにかく自分宛の電報だということでアキラは
とりあえず中身を見た。
『アキラたんお願い、お洋服を脱いでチョダーイ』
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