新珍子和歌集 1 - 2
(1) 御珍子に フッと一息吹きかけて 弾力の増す 冬の夕暮れ ――詠み人知らず
(2) 冬の夜に こころのことのはつたへしは 明の菊にしずむ竿かも ――大伴竿持 (冬の夜に、私の心の中の言葉を伝えたのは、アキラの穴ーるに沈む 我珍子だったのかもしれない。)