前夜祭 1 - 4


(1)
「高永夏についての情報が知りたいって?いいよ、オレの部屋に来いよ。」
中国のチームの関係者らしいその人は、親しみ易い笑顔でヒカルにそう答えてくれた。
高永夏との戦いを明日に控えて落ち着かず、ヒカルは夕食後ホテルのロビーでうろうろしていた。
そこへ日本語で話し掛けてくる者がいた。それがその男だった。
各国チーム関係者はそれぞれかなり離れた場所に部屋が割り当てられていた。
「いいねえ、日本チームは。うちの中国を相手に、実によく戦った。特に進藤君。」
「…オ、オレは別に…」
誉められても今のヒカルは素直に喜べなかった。それより早く棋譜なり、今日の大将戦なり中国側の
意見を聞いてみたかった。ヒカルはちらちらとテーブルの上にある男のものらしいノートPCを見た。
あの中に高永夏に関する情報があるかもしれない。倉田なんて団長のくせに突っ込んだ情報を何も持っていないのだ。
「まあそんなに焦るな。何より落ち着いて集中力を持つ事、それが大事だよ。」
そう言われて何かお茶のような温かい飲み物を渡された。ヒカルはお礼を言ってそれを口にした。
はちみつを溶かしたような甘い香りで、確かにホッとした。
そうしたら急に身体がふわりと浮き上がるような感覚がした。
「日本の女の子って可愛いくて大好きなんだけど、進藤君、君を見て驚いたよ。君に会えただけでも
日本に来たかいがあった。」
椅子に座ったヒカルの背後に男が立ち、両手をヒカルの肩に置く。
「お、女の子…??」
ムッとしてヒカルは男の手を払い除けようとするが、腕に力が入らない。
それどころか視点も定まらない。目眩がする。そのままぐらりと身体が横に倒れ掛かった。
実際にヒカルの身体は宙に浮いていた。椅子の前に回った男に抱き上げられたのだ。
「い…や…」
そのままスーッと意識が遠のいて、次に目を覚ました時ヒカルは目隠しをされて後ろ手に縛られ、
全裸でベッドにうつ伏せにさせられていた。


(2)
それでもまだ頭ははっきりしない。
だがうつ伏せにされた腹の下にクッションか何かを敷かれて高く腰を突き上げて足を大きく開かされていた。
「あっ…やあっ…!」
その開いた両足の中央を誰かの指が撫でている。何かヌルヌルしたものを塗られているようだった。
ヒカルが身を起こそうとしたが、その上半身を上から抑え込まれる。
『別に痛い事をしようとしているわけじゃない。暴れない方がいい。』
相手はそう言ったのだが、それは中国語であった。耳慣れない言葉にヒカルは青ざめた。複数の人間が居る。
そして言葉はわからないがその声には聞き覚えがあった。
今日ヒカルと戦った中国チームの副将だ。
『気付かれたか…?耳がいい奴だな』
『まあいい…、とにかく、このまま明日日本が韓国に勝つような事があったら困る。いや、おそらく
そんな事はないだろうが、万が一そうなると中国が最下位だ。それは免れたいんだよ、進藤君…』
「離せ…!」
頭腰に意味がわからない言葉が飛び交う無気味さにヒカルは暴れた。次の瞬間、複数の手によって身体を
固定され、股間の奥を撫でていた指がヒカルの体内に潜り込まされてきた。
「んん―っ!!」
ビクッとヒカルの双丘が震えた。2本揃えられた指は一気に根元まで埋まり、粘膜を馴染ますようにゆっくり
半回転に捻られ、それを繰り返された。
「う…う…ん…っ」
両足も少しも動かせないよう閉じられないよう抑えられ、突き上げた腰の内部を弄られるのをヒカルは
歯を食いしばって耐えるしかなかった。
別の手がヒカルの腹部の下に差し込まれてヒカルのモノを軽く握った。
「んくっ!」
ヒカルのモノを軽く包んだ手はその表皮を押し下げて先端のほんのり色着いた肉球を露出させ、指で軽く
刺激する。同時に後ろの指の動きも大きくなり、前後でヒカルを嬲りものにする。


(3)
「ふ…んっ、…ふっ…くっ…」
声をあげたくはなかったが、微妙な指の動きが何ともいえない感覚をヒカルにもたらしている。
先に飲まされたものにもそういう作用が含まれていたのかもしれない。
「ああ…や…ハアッ…!あ…あ…んんー」
『…こんな事をされて、結構身体は喜んでいるようだね』
言葉はわからないが自分がどんな事を言われているか想像がついた。緊張感が続いていて、自分で抜く事を
していなかったヒカルの体内には若く健康体なりに蓄積されていた熱が満ちていた。
「…あっ…ふああっ、あっ…だめ…!」
ヒカルのモノが相手の手の中で限界まで固く反り上がり、今にも弾けそうに痙攣を始めた状態に合わせて
体内の指がその熱の発射装置となる部分を、前を摩っていた指が敏感な発射口となる先端部分を激しく刺激した。
ヒカルが悲鳴を上げそうに開いた口をタオルのようなもので塞がれた。
「………………っっっ!!!…っ!!…っ!!」
背中と内腿に玉のような汗を滲ませ、激しくヒカルの全身が痙攣する。
奥深い箇所から先端へ、脳へと何度も電流が走り抜ける。悲鳴が出せぬかわりに両目から涙が溢れて流れた。
それでも男達はヒカルを解放してはくれず、長く限度を超えた刺激をヒカルに施した。
『薬の作用だけじゃないな…。幼い顔をして、いい感度をしていやがる…』
『オレにもちょっとヤラせてくれ』
内部に埋められた指が引き抜かれて別の男の指が再び埋められる。まだ激しく鼓動をひびかせている粘膜を
触診するように指が撫でる。前もって指にやはり何か塗られているのか、その動きは滑らかだった。
『熱くて柔らかいな…ぶち込みてえ…!』
『さすがにそれはマズイよ。オレ達はただ、少しこいつを疲れさせるだけが仕事なんだから…』
やはりヒカルには彼等が何を言っているのかわからなかった。ぐったりしたヒカルの裸身が今度は
ごろりと仰向けにされ、やはりクッションのようなもので高く腰をつきあげた格好にさせられた。


(4)
体内を嬲られたまま、突き上げたヒカルの先端部分に生暖かい息がかかったかと思うと、すっぽりとそれを
相手の口に収められた。
「あっ…!ん!!」
声をあげかけると口を塞がれる。そうして仰け反ったヒカルの胸部の両の突起にも温かいものが触れる。
ヒカルはただ首を振り、自分の身体の各局部に与えられる気が狂いそうなほどの刺激に身を任す他なかった。
『すごいコリコリしてる…よほどイイみたいだな…』
胸の両の突起を指で摘み捏ね回している男が感心するように呟く。強く捻り、優しく摩るという動作を
繰り返すうちにヒカルのその箇所はくっきり形を表わし尖り立つ。それはそのままヒカルが強く感じている事を
証明していた。そして一度熱を吐き出して落ち着いたヒカルのモノも、男の口の中で再び頂点に向かう兆しを見せる。
ヒカルのモノを口で吸っていた男は手で他の男らに合図した。男らは互いに目で頷きあい、それぞれの受け持ちの
部分への手の動きを速めた。
「…あ…や、もお…やだ…あ…っ」
もうヒカルには今自分の身体がどういう状態で何をされているのかすらハッキリ認識できないでいた。
わかっているのは、いろんなものが自分の身体のいろんな部分で動いている事、それだけだった。
いっそうヒカルの腰が浮き上がり、四肢が突っぱねられる。男達はそれを抑え込み、最後の一滴までヒカルの身体から
蜜をしぼりとった。声にならないヒカルの悲鳴が響き渡った。

朝日が差し込むホテルのベッドの上でアキラはうなされて起き上がった。全身汗でびっしょり濡れて薄い毛布がまとわりついて
気色悪い。バスルームに入って鏡を見るが、どう見てもヒカルではなく、塔矢アキラ、自分の顔だ。
「ヒカルになって大勢の男達に陵辱される夢をみるなんて…」
髪をかきあげてホウッとため息をつく。
「…ラッキーだな。今日の韓国戦は何かいいことあるかもしれない。中国語を習ったかいがあったかな。フフフ
…ちょっと毛布汚しちゃったな…まあいいや」
鼻歌混じりにシャワーを浴びて歯を磨き、いそいそ着替えるアキラだった。



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