赤○妄想 1 - 5


(1)
北斗杯の翌日。
ヒカルから話を聞いたアキラと社は、一緒にスヨンの待つ碁会所に向かった。
入り口を入ると一般の客は一人もおらず、その代わりスヨンだけではなく、
ヨンハとイルファンが待ち構えていた。
三人の目つきは鋭く、それぞれが自分の獲物を睨みつけている。

スヨンはヒカルを100年振りに会った宿敵を見るような敵意に満ちた目で
見詰めている。
ヨンハはアキラを上から下まで舐めるように視姦すると、不適な笑みを
浮かべて見据えている。
イルファンは恐怖と憧れと情欲とが入り混じった複雑な表情でアキラを
見詰めていた。目の下にはドス黒いクマが出来ている。

そんな三人の邪悪な雰囲気に真っ先に気付いたのは社だった。
さりげなくアキラの前に立つと、これ以上無理だと思われる程唇を突き出し、
顎を上げ気味にして三人を睨み付けた。

状況が全くわからないヒカルが
「やあ、スヨン。約束通り来たぜ!」
と言うと、それが合図だったかのように三人がそれぞれの獲物に飛び掛って
来た。
「イケー!うぉぉぉーーーー!ヤレーーーー!!!!!!!!!」
その瞬間、ヨンハの頬の辺りに黒いものが降ってきて床に落ちた。
アキラをガードしていた社が見たヨンハの顔は、いつもと違い睫毛の全く
無いのっぺりとした、印象の薄い顔だった。
睫毛を無くしたヨンハはエネルギーも無くしてしまったのか、急に床に
跪くと「どうしようどうしよう・・・どこだ?どこだ?」と言いながら
必死に何かを探し始めた。


(2)
イルファンは「チクショー!チクショー!」と叫びながら、アキラに襲い
かかろうとする。落ち窪んだ目には涙が溜まっているように見えた。
昨日の対局中、アキラが一手打つたびに、身体の奥底を突き上げられる感覚に襲われて、中押し負けを喫した瞬間になんと絶頂に達していた。
昨夜はアキラの事を想いながら、一晩中何百回も自慰行為に耽っていたために
腎虚状態になっており足元がふらついていた。
そんなイルファンに社は大声で「このどアホウ!!しばいたるでェ!!」と
叫ぶと高校の体育で習った柔道の背負い投げでイルファンを床に投げ飛ばすと
ベルトで後ろ手に縛り上げた。

スヨンは「オマエに負けない!オレ強い!負けものか!ここ会ったが百年目!
オレ仇はここで討つわ!」と、カタコトの日本語で喚きながらヒカルに飛び
かかった。
ヒカルは訳がわからなかったが、襲い掛かって来る相手に本能的に反撃して
いた。
プロレスごっこのように、組み合いながら床の上を2人で転げまわっていると、
何かを探して床を這い回っているヨンハにぶつかった。
スヨンが「ヨンハ、助けてくれ!こいつをやっつけてくれ!」と叫んでいるが、
ヨンハは全く耳に入らない様子で「あれは特注で高いのに・・・」と涙を
浮かべて床を見詰めている。
そんなヨンハに気を取られてスヨンの動きが止まった瞬間を逃さず、自分の
ベルトを外して待ち構えていたアキラがスヨンの腕を拘束した。

戦い終わった三人がヨンハを取り囲むように見下ろしていると、情けない顔で
見上げたヨンハは泣きながら自らベルトを外して差し出した。
社が後ろ手に縛り上げると「過去と未来を繋げるための必須アイテムが無く
なってしまった・・・・」と意気消沈しながらも「俺の目を見るな!見ないで
くれ!」と泣き崩れた。


(3)
アキラはヒカルの服に付いた埃を優しく払いながら
「大丈夫?怪我は無かった?」
と問いかけると、ヒカルは呆然としながら
「一体何があったんだ? オレ、わけがわからねェ。信じられねェよ、塔矢。」
と言うと、目に涙を溜めて俯きながらアキラに寄りかかって来た。
そんなヒカルを抱き締めると、この異常な状態の中でも、可愛くて弱々しい
ヒカルに激しく欲情してくる自分を抑える事が出来なかった。
アキラはいきなりヒカルの顔を右手で持ち上げると、可愛く震えている唇に
激しくむしゃぶりついた。
驚いて逃げようとするヒカルを強く抱き締めて、口付けながら体中をまさぐり
始める。

縛られて床に転がっている三人はそれぞれが羨望の眼差しで生唾を飲み込み
ながら事の推移を見守っている。
社は分かっていた事とは言え、目の前でアキラがヒカルに欲情している姿を
見せ付けられて、頭に血が上って訳も分からずアキラに飛びついた。
「塔矢、塔矢・・・・離れへん!お前から離れへん!」
そう言いながらアキラの後ろから抱き締めてジャケットを脱がし始めた。
アキラはそんな社の動きに動じることなく、ヒカルの全身を愛撫し続けている。
アキラのそうした愛撫に弱いヒカルは、次第に体から力が抜けて、大きい目が
トロンとして甘い吐息を漏らし始めた。
その隙を逃さず、アキラはヒカルのシャツを脱がすと、Tシャツの中に手を
入れて、胸の突起を軽く摘んだ。
首筋や耳朶にキスされながらの刺激にヒカルは思わず声を上げる。
「はァァ・・ん」
それが合図だったようにアキラはヒカルの服を全て剥ぎ取ってテーブルの上に
ヒカルの体を仰向けに乗せた。


(4)
社はアキラの気を少しでも自分に向けさせようと、アキラの服を脱がすと
一緒にテーブルまで移動して、夢中になってM字開脚状態のヒカルの秘門を
まさぐっているアキラを後ろから抱き締めて、首筋や背中にキスの荒らしを
降らせながら、左手で胸の突起を、右手でアキラの双丘の間に手を入れて
刺激しだした。

ヒカルとアキラが同時にくぐもった唸り声を上げると、それぞれの分身が
大きく勃ち上がって雫を垂らしているのがわかる。
その姿を見つめている三人はスボンの中に透明の雫を、口からは涎を垂らし
ながら良く見える位置に移動しようと這い回っている。

アキラがヒカルの両脚を肩に乗せて、上に覆いかぶさるようにしてヒカルの
中に進入した。
「いやぁー、うあぁぁぁ・・!んっっ!はぁっ!」
ヒカルの喘ぎ声に刺激されて興奮した社は自分のズボンをずり下げると、
大きくそそり勃つ一物をアキラの秘門に押し当てた。
アキラはこの期に及んで社を振り返り潤んだ瞳で
「や、やめろ社・・・」
と力なく抗議する。
そんなアキラの色っぽい表情にさらに煽られた社は、一気にアキラの秘門を
突き破って挿入した。
「あっっ!うわぁぁ!うぅぅっっっっ!」
一瞬体を仰け反らせたアキラは、ヒカルから体が離れそうになって慌てて
腰を打ちつけたが、そうする事で社の肉棒が身体の中で微妙に動きを変えて
アキラの敏感な部分を刺激する。
「ひゃぁーっ!うぅぅぅぅぅ!あぁぁぁぁぁぁっ!」
アキラが身悶えて体を捻ると、今度はヒカルの内壁の敏感な部分を激しく
擦り上げる。
「うわっっ!うぅぅん!だめェー、あぁぁんっ!」


(5)
ヒカルが堪らず声を上げて締め付けると、アキラも堪らず声を上げて体を
くねらせて社を締め上げる。
社は2人の声を聞きながら、見物人を従えたこの異常な交わりに極度に
興奮していつも以上に激しくアキラに欲望を打ち付けていた。
三人は汗だくになりながら、それぞれ夢中で快感を貪っている。

見物を余儀なくされている三人のズボンの股間は、情けないほど膨らんで
雫が染み出てズボンを汚していた。
後ろ手に縛られた腕が恋しくて何とか前に回して扱きたかったが、それが
叶わぬ三人はただただ涎を垂らしながら見詰める事しか出来なかった。

アキラがヒカルの分身を左手で扱きながら右手で桃色の乳首を撫で回すと、
ヒカルの喘ぎ声がさらに激しくなって絶頂の近い事を知らせている。
社は負けじとアキラに激しく腰を打ちつけながら、後ろから手を回して
アキラの胸を強く摘んで刺激する。
アキラは三人の中で一番我を失っていた。
あまりの快感に意識が分断されて何が何だか訳が分からなくなっていた。
無意識のうちにヒカルを攻め続けているが、アキラが夢中で攻めれば攻める
程、後ろから負けまいと社が内臓を突き上げて刺激してくる。
今まで経験したことの無い、体中を煮溶かされるような快感にアキラは
うわ言のような善がり声を上げ続けていた。

ヒカルが最後の声を上げると、玉突き式にアキラが、そして社が欲望を解き
放ってそれぞれにそれぞれの場所に放出した。
「あぁぁぁぁぁぁんっ!出るぅぅっ!塔矢ぁぁぁぁぁぁ・・・!!」
「進藤っ・・・・ああああああぁぁぁっ!!!うぅぅぅぅぅぅぅっっ!」
「おぉぉ!塔矢、塔矢!うわぁぁうぅっ・・・!」



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