○○アタリ道場○○ 1 - 5
(1)
<ヒカルとアキラ・回転寿司に行くノ巻>
碁会所で碁を打つヒカルとアキラ
ヒカル「あー、腹へったなあ」
アキラ「キミは すぐお腹すかすね」
ヒカル「なあ、今日は この辺で終わりにしないか。
それと いつもオマエに碁会所料金タダにしてもらっている
からラーメンでも奢るよ」
アキラ「・・・ラーメンはボクは あまり・・・」
ヒカル「あぁ? オマエ贅沢だなあ。じゃあ、何なら食えるんだよ」
アキラ「強いて言えばお寿司かなあ」
ヒカル「・・・・・・・(このクソお坊チャマ!!!)」
アキラ「進藤?」
ヒカル「じゃあ、回転寿司でいいかよ」
アキラ「回転寿司って何だい?」
ヒカル「・・・・・・・(ナロー、はり倒すぞ(゚Д゚)ゴルァ!!)」
アキラ「まあ、でも試しに行ってみたいなあ」
ヒカル「・・・じゃあ回転寿司決定だな」
(2)
近場の回転寿司に入るヒカルとアキラ
ヒカル「塔矢、好きなのとって食べていいんだぜ」
アキラ「うん・・・」
ヒカル「どうしたんだよ?」
アキラ「いや、食べたいネタがないから」
ヒカル「何食いたいんだ? 頼めば握ってくれるぜ。
あの、スミマセーン!
コイツが頼みたいネタがあるって」
店員 「ヘイ、ラッシャイ! 何を握りましょうか?」
アキラ「じゃあ、北海道で取れたウニを」
「・・・・・・・・・(;´Д`)」←カナーリ気まずい雰囲気のヒカルと店員
その横でノホホーンしているアキラ
ヒカル「・・・・・・・・・・・・オマエさあ、友達いねえだろ?」
アキラ「えっ、いるよ。なんだよ急に」
ヒカル「じゃあ誰だよ」
アキラ「芦原さんとか」
ヒカル「・・・・・(ヤパーシイネーンダ・゚・(ノД`)・゚・。)」
そんなやり取りをしている二人に他の席から大きな声が聞こえる
(3)
しげ子「和谷クン、もっと食べていい?」
和谷「しげ子ちゃん、もうカンベンしてよおぉ!
オレ、今は1人暮らしで あんまり金ねーんだからぁあ」
しげ子「だって、今日は和谷クンの4段昇段合格のお祝いでしょ。
ケチケチしないで♪」
和谷「(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル NO―――!!!!!!!!」
ヒカル「ヤバイ、和谷達が来てたのか! オイ塔矢、帰るぞっ!!」
アキラ「えっ、ボクまだ何も食べてないよ」
ヒカル「今 店にオレの知り合いの棋士がいるんだよ。
そいつにオレがオマエと碁を打っていることが
バレたらマズイんだよっ!!」
アキラ「よく分からないけど、退散したほうがいいってことだね」
ヒカル「ホラ、早くズラかるぞっ!」
床を這いながら何とか回転寿司店脱出しる←ヒカル・アキラ
ヒカル「あ〜あ、まいったなあ もう」
アキラ「進藤、ボク初めて回転寿司に入ったけど、
なんか面白かったよ。また行ってみたいなあ」
ヒカル「そうか、楽しんでくれてオレ良かったよ──と、いくかよおぉおっ!
アホかオマエは(゚Д゚)ゴルァ―――!!!!!!!!」
(4)
<おかっぱの国から2003・春ノ巻>
お父さん、だんだん日差しが暖かくなってきました。
ボクは今、日中韓ジュニア北斗杯真最中です。
北斗杯は5月に行われるのに、なんで春なんだというツッコミは
さておき・・・。ボクは毎日、進藤と社のお守りで大変です。
進藤は韓国戦の大将をやりたいと駄々をこね地団駄して、倉田さんに
ラリアートを一発喰らわしました。
そして、挙句の果て何故かホテルロビーでパラパラを踊りだしました。
まったく、彼の行動は いつも意味不明で不可思議な人物です。
社は社で、よく壁に向かってブツブツと1人ボケ突っ込みをかまして、
自分のネタに自分で大うけしています。
・・・・・・疲れます。
あと お父さん、緒方さんの行方は分かったのでしょうか?
緒方さんが行方不明になる前に最後に会った時、
「アキラくん、男は夜の生活に いつも勝利するためは、ひたすら日々
修行僧のように励まなければならない。
そして、腰は男の命だから大事にしろっ!!!」
と、言っていました。
何故か そのセリフを言った緒方さんの背中は、どことなく哀愁が漂って
いました。
ボクは緒方さんのセリフがイマイチよく分かりません。でも、ボクなりに
考えてみました。
(5)
確かに碁を究めようとすれば、毎日が修行のようなものだと思います。
それに長時間の正座は、腰に負担がかかるのも確かです。
緒方さんのセリフには、本当に つくづく考えさせられます。
さすが緒方さんだなあと思いました。
・・・・・・・ああ お父さん。
ちょうど今、進藤が寝ながらホテルの部屋からゴロゴロと音をたてて
勢いよく廊下に転がってきました。
そして階段からドカドカと落ちています。←現在進行形
また、社の部屋から
「はもяもおおお%う?おぉぉжGあああぁぁほが――――――――――――――!!!!!!」
という雄たけびが聞こえます。
寝言のウルサイ奴です。
はあ・・・、またボクは見なくてもいいものを見てしまいました。
眼前で、中国チームのメンバーがコマネチをしながら廊下を横切って
います。
さらに今度は、韓国チームのメンバーがレストランのテーブルの上で
生け花を始めました。
・・・ホント、疲れます・・・・・・。
お父さん・・・・・・、もう春ですねぇ・・・・・・・・・。
(おかっぱの国から2003・春 おわり)
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