禁断の章 1 - 5


(1)
ある日
塔矢の身代わりにさせられた復讐も兼ねて
進藤にしびれ薬を盛ってあいつのケツを
犯しました。今現在・・進藤はボクのチ◯コのとりこです。
ざーまみろ!塔矢!!


(2)
始めは強姦、次はそのネタで脅迫。
進藤は、躊躇したが塔矢アキラにばれるのを恐れ
覚悟を決めてボクに身体を差し出した。
最初は苦痛で顔をゆがませていた進藤だが、今は快楽に身を
ゆだね自ら腰を振るうようになった。
「進藤・・・スゴイよ。碁だけじゃなくこっちの才能もあったんだ」
「・・・・・・」
「塔矢もばかだな。碁打ちの進藤しか知らないなんて」
進藤は顔を上気させ瞳を潤ませながらボクの言葉を黙って聞いていた。


(3)
進藤はもう後ろのケツだけでエクスタシーを感じていた。
女の子みたいに感じまくっていた。
実際、進藤は女の子のようにかわいらしい顔をしていた。
いや・・その辺の女の子よりずっとかわいい・・・。
最初、塔矢が進藤の力量を測る為ボクを利用し、はげくの果てに
彼に破れ手痛い一敗の屈辱に怒りを震わせたあの出来事は
とうてい忘れることが出来ないが、それとは別に彼に対して
別の感情が湧いているのを認めなければならなかった。
「お・・越智・・オ、オ、オレもう・・・・」
進藤の限界が近い。ボクもイキそうだった。
「あ・・・」
進藤がボクをきゅんと締め付けたと同時に自分も精を吐きだした。


(4)
対局が終わった夕方の刻。
棋院のトイレにボクは進藤を連れていった。
個室に入る。
幸いその場所に誰一人としていなかった。
進藤のジーンズを下着と一緒にずり降ろす。
進藤は嫌がったが、そんなことおかまいもせずボクは進藤のアレを
口に含んだ。進藤はキタナイからやめろとボクの頭を押した。
自分でも不思議だった・・。
以前のボクなら男の性器を触るのもましてや口に含むなんて出来なかったろう。
自分はまともだ。男と男が関係するなんて嫌悪の対象でしかない。
そう思っていたのに・・・。
棋院で数人の男が、性的な艶話に華を咲かせていた。
誰がいいかという話になった時、女の名前の他に進藤ヒカルという
名が挙がったことを思い出した。
進藤は限界を迎えていた。もうすでにかたちを変え亀頭は頭をもたげ
液を垂らしていた。
ここぞとばかりボクは吸った。進藤はボクの頭を押さえながらズルっと
震えた後、ボクの口に射精した。
進藤がボクを見ている。
ボクは進藤の見ている目の前で進藤が放ったあれを飲み込んだ。
進藤がたまらず目を背ける。
「進藤・・・気持良かった?」


(5)
「進藤!」
和谷はヒカルを見つけ駆け寄った。
ここ最近進藤の様子がおかしい。明るい奴なのに何故か沈みがちで無理して
俺達に話を合わせ一人の時は、深刻に思い詰めた顔をしている。
塔矢と何かあったかと思ったが、塔矢と進藤をみると
塔矢が原因ではないらしい。
変といえば、頻繁に進藤の側に越智を見かけたことだ。
あいつらいつの間に仲良くなったんだ?
ヒカルの親友を自負する和谷は、ヒカルと越智の接点が見つけられず
はてなマークでその光景に目を見張った。
「まあ、碁に影響がないとこみるとあまりたいしたことはないだろう」
以前のヒカルは、突然碁を打たないと宣言し手合いを休んだ。
なにが原因でそうなったか和谷は結局ヒカルから話を聞くことはなく、
和谷も訊かなかった。
解決はしたが進藤のあの様子はただごとではなかった。
ヒカルが立ち直ってくれて嬉しかった。
でも本当は何があったか話してほしかった。だって水くさいじゃないか。
オレ達 親友だぜ!?
だからまた何か悩みがあるんだとしたらこんどこそ力になりたくて
オレは進藤に声をかけた。



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