待てない 1 - 5
(1)
2年4か月振りに俺たちは面としてまともに向き合える機会を用意されたかのように思える。
塔矢が俺の目の前向かいにいる。
俺が先番だ。
ヒカルはもう待ちきれないといわんがばかりに始まりも合図と共に初手を打ってきた。対するアキラもだ。
早碁だ。二人は見つめ合い、会話を交わす隙もなく激しく打ち合い早々に手合いを終わらせた。
早く塔矢と二人きりになりたい!そう、思った。
手合いをさぼっていたせいもあって塔矢とはしばらく気まずい思いをしていた。
「ありがとうございました」
二人は平静を保つのに必死だった。
二人は一番手早い棋院のトイレに向かった。
手合い中勃起していたなんてとてもじゃないけどいえないよ…
しかし、かくゆうアキラとてそれは同じだった。
「塔矢…やっとー」
「あぁ、進藤。長かった。」
優しく口付けたはずが止まらなくその口付けはとてつもなく激しいものになっていた。
手はいそいそとお互いのものを出しあう。
2人のものはもうすでにビンビンに高ぶっていた。そして、更に密着しあいお互いのものをこすり合わせて2人のものはドクドクと精を放った。
「ここじゃ…最後までできないから…」
2人は物凄いスピードで静かな場所へと向かった。
(2)
2人が向かう場所は樹海{公園(噴水付きバージョン)←水色+緑}だ。
2人は誰も知り合いのいない場所で2人きりになりたかった。
久しぶりのこの時間を緒方先生なんかに邪魔されるもんか!
新幹線にのる2人。
先ほど事を単調といえど1度済ませたというのに
俺 塔矢
… といるだけでなぜこんな気持ちになってしまうのだろう…
ボク 進藤
心底2人は自分の性癖をうらんだ。
「塔矢!」
「…な、何?」
「あの、俺ー、なんか…その…」
ヒカルはもじもじと恥ずかしそうにアキラの目を上目使いで見る。
アキラも正直このままの状態でいるのが辛かった。
ヒカル達は人気の無い席をこれでもかというくらいに選んでいた。
樹海{公園(噴水付きバージョン)←水色+緑}行きの新幹線はハリーポッタと賢じゃの石の電車6と4/3並みに常人には想像が
付かない乗り場なのでせいぜいいたとしても筒井さんと加賀とユン先生くらいだ。
アキラはヒカルの手を自分の股間へと導いた
うっわ…塔矢の…おっきくなってる。。
「ボクのももう、こんなに大きくなってる」
アキラはヒカルの張り詰めた股間を目で犯すように眺める
ヒカルは頬が紅潮するのを隠せなかった。
「例の季節じゃないみたいなので人も少ない。」
「え…塔矢、まさかここで?」
「棋院の廊下やトイレでするよりましだろ?」
(3)
そういわれるとさっそく塔矢の指先が俺に向かって伸びてきた。
「わっ…!」
「人が少ないとはいえ新幹線の中だ…声落として、進藤」
塔矢の腕が…俺のシャツの中に入ってくる。
俺の胸を指がかする。くすぐったくって、じれたっくて、でもそれが塔矢だというだけで感じてしまう…
ちくしょー、なんで俺こんな女みたいに乳首で感じなきゃなんないんだー…
塔矢が一指し指と中指で俺の乳首を碁石をはさむようにしていう
「石も…進藤のここみたいに可愛かったらいいのにね」
「なっ、何言ってるんだよ!」
微笑を浮かべた塔矢…ちょと怖いぜ。
だって考えてもみろよ…いやな盤になりそうだぜ。でも、塔矢の形のいい…だったら…
あ…やば…何で俺ってこんなに早いんだろ。さっきの棋院での事じゃないけどさっきより更にズボンがきつくなってきた。
気をそらすため俺はそろっと塔矢がさっき俺の手を導いた場所へと手をやる。
家でいつもやっているように塔矢のをしごく。すると塔矢はあろうことか俺のズボンを脱がし始めた。
「って…ここ、しんかんせ…」
濃厚な口付けで口を防がれる。そういえば…キスもそうだけど塔矢の愛撫ってなんていうか…いつも俺がやってるただ事を済ませるだけのと違って、毎回しつこくってやらしいよな…
なんか…塔矢の髪からはシャンプーのいい香りがしてきてクラクラと目眩さえ覚えた。
なんだか…ずるいよ。もう、ここが新幹線の中だとかどうでもよくなってきたじゃないか…
(4)
そういっているうちにそろそろと塔矢のあらかじめ唾液を含んだ手が俺の後ろ…すぼまりの方にのびてくる。ゆだんも隙もない。なんか…本と俺ら何やってるんだろそれも、新幹線の中でなんて本と…
どこかであきれている俺がいるよ…
塔矢の指が…俺の入り口を探る。なんかもたれた塔矢の胸はシャンプーの他にも石鹸かなんかの香りが漂うし…
「…ん」
とっ塔矢の指が、先端が俺の中に…。許されるんだろうか…こんな場所で…
俺は窓際の席に座っていて塔矢はズボンのチャックからものをごっそり出しているけど俺の方を向いているから通路側にはえない。
塔矢の指が俺の中を前後する。とけるように熱を帯びたそこは少しづつ塔矢の指によってほぐされていく…
っていうかここで…最後までするんだよな…
(5)
「ガチャ」
俺は思わずビクッとする。連結口だ。
「あ…と、塔矢ぁまずいよ…駅員さんこっちく…る」
「ん?大丈夫。声をこのまま殺していれば」
俺は塔矢のものをつかんでいた手をゆるめる。でも、塔矢が刺激する俺のすぼまりを愛撫する手は一向に緩められない。それどころか…なんか…だっだんだん。
「ちょ、塔矢ま、ずいってちょっとは手加減しろ…よぉ」
「進藤の困った顔がもっと見てみたいな。」
塔矢は笑顔だ…よっ余裕かよ。
「いや、そーゆう、ば…場合じゃないってこっちちかずいてくる」
ヒカルは息が上がる。
駅員の足跡がもうそこまで来ている。もう、駄目かと思った瞬間。
「!」
駅員はなんと海王のユン先生だった。
「やあ、塔矢じゃないか。今日は…おや、進藤君かね?」
「ええ。ちょっと樹海の方に用がありまして。」
「そうか、じゃ私は仕事だから」
ユン先生は行ってしまった。
どーなってんだ?
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