検討編 10
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「…とう…や…っ…!」
抱きついてきた熱い身体をヒカルは強く抱きしめた。
頬に熱い吐息を感じる。
「しんどう…」
熱い擦れ声が自分の名を囁くのを聞いて、唇が頬に触れるのを感じて、全身が熱く燃え上がったような気がした。
背を抱きしめていた手を腰に滑らし、更に剥き出しにされた双丘に辿りつき、そっとそこを撫で擦った。
すっかり弛緩したアキラの身体はヒカルの手に委ねられて、ただヒカルの手の動きに甘い息を漏らす。
「塔矢…」
それからヒカルは中途半端にアキラの脚に絡まっていたズボンと下着を剥ぎ取った。
「……ん、」
「とうや……」
耳元で彼の名を囁きながら彼の身体を横たえ、素早く服を脱ぎ捨て、そしてアキラの足を割り開く。
「あ……な、に……?」
「塔矢、ちょっとだけ、ガマンして…」
「え……あ、う、うわっ!」
「ごめん、塔矢、でも、」
「や…やめ、やめろっ!なにするんだっ!」
「い、いた、痛い、痛い、痛いってば!イヤだ、やめろ、進藤!!」
「やめろっ!放せっ!!」
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