少年サイダー、夏カシム 10


(10)
「ひゃっ、・・・あっ」
和谷の激しい手の動きに、ヒカルは艶かしい声をあげる。それに興奮した和谷は、もっとその声を聞きたいとばかりに指と舌でさらにヒカルを攻めあげる。舌先で舐めあげたり、甘噛みしたり、吸い付いたり…。
ヒカルは何も考えられなくなった。ただ暴走する和谷の行為を止めようと、必死に手を伸ばす。しかし簡単に払いのけられてしまう。このままこれが終わるのをただ泣いて待つだけなのだろうか。
ヒカルはどうせなら気を失いたいと目を閉じた。
しかしそれすらも叶わぬ行為が行われた。和谷の指が強引にヒカルの菊門に押し入ってきたのだ。グリグリと無理矢理何本もの指をねじ込んで、穴を押し広げようとする。
ヒカルはその指の進入を拒もうと、そこへ力を入れて入り口を閉ざそうとした。
「痛っ。進藤、力抜けよ」
 ヒカルは最後の力を振り絞って、そこにありったけの力を注いだ。
 ぎゅっとつかまれた指を和谷は痛みのあまり引き抜いた。
 ヒカルは自分の最後の抵抗が和谷に通じたと、ほっとした。
 今の和谷はいつもの和谷とは違う。冷静さを取り戻すチャンスだと、ヒカルは和谷に話しかけるため起き上がろうとした。
 一瞬和谷と目が合う。その目は酷く冷たい目をしていて、ヒカルは寒気をおぼえた。それと同時に和谷の手がヒカルの腰を捉え、体をひっくり返すと、尻を高く上げさせた。
「んっ、ヤッ・・・ヤダ!!」
和谷はヒカルの白い尻の間に指を這わせた。そこに和谷の荒々しい息が吹きかかる。それはなんだか痒いようなくすぐったいような感覚で、腰のあたりがゾクゾクとした。
ヒカルは手足をジタバタさせて、なんとか逃げようと試みた。
その動きを封じるかのように、和谷は指を脚の間から前へ這わせ、ヒカルのそれを捕らえると、ぎゅっと強く握った。そしてヒカルの耳元で、低く重量のある声で囁いた。
「なァ進藤、悪い子はお仕置きされるって知らねェのか?」
ヒカルは怖くなり、抵抗を止めた。恐怖の余り、体がガタガタと震える。
急におとなしくなったヒカルを見た和谷は、征服欲からか、もっと嗜虐的なことをしてみたくなり、あたりを見回した。床に置いてある『少年サイダー』のペットボトルが目に入る。
和谷はしばらくそれを見つめると、なにやら楽しそうにニヤリと笑い、ペットボトルを手に取った。



TOPページ先頭 表示数を保持: ■

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!