初めての体験 Aside 番外・ホワイトデー 10
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さらにおまけ
その翌日、再び荷物が届いた。今度の送り主は…………。
「…………塔矢…」
社は、今回は悩むことなく開けた。
「そうそう、ビビってたまるかい!」
今回はお守りがある。ヒカルの写真だ。
中身は、封筒と小さな箱、昨日のヒカルと同じだ。まずは、封筒を開ける。中身は写真だ。
「ま、まさか塔矢の写真とちゃうやろな………」
震える指で恐る恐る取りだした。
「あぁ!こ、これは……!」
ヒカルの写真だった。信じられない。何かのワナだろうか………。
ワナでもイイ!ヒカルの写真が欲しい。
「ありがたくもろとこ………」
写真を穴が空くほど眺めた。ケーキを食べるヒカル。お茶を飲むヒカル。そして、クッキーを
頬張るヒカル。
「ン…このクッキーもしかして……」
間違いない。ホワイトデーに社がアキラに嫌々送ったお返しだ。社の送ったクッキーを
あたかも自分のもののようにヒカルに振る舞ったのか………。
「ふん……進藤の口に入るンは計算済みや…」
そのためにヒカルの好みそうなものを送ったのだ。
「美味しそうに食べとる………よかった…」
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