失着点・展界編 10


(10)
…オレが悪いんだ…。
たくし上げられた服に顔を埋めて、唇を噛み締め、ヒカルは耐えた。
全身から脂汗が吹き出す。持ち上げられている膝がガクガクと震えた。
耳元で和谷の獣のような荒い呼吸が聞こえる。
「うお…お…」
和谷は全身でヒカルを味わい満喫していた。今まで囲碁以外に心を奪われる
ことのなかった少年が、ヒカルという麻薬に手を出し陥ってしまったのだ。
自分の意志ではなくヒカルの所業によって。
「進藤…、…進藤…、」
ヒカルの耐えているものにまったく思慮する気配も無く和谷はさらに体を
押し付け奥深くに届こうとしてくる。そして次第にその動きはリズムを持って
動き始めた。ヒカルの狭道が軋み悲痛な声のない悲鳴をあげ続ける。
ハッハッという和谷の熱い呼吸と連動してヒカルの中のモノが動き、
ヒカルの体も合わせて動く。目の前の頂上に辿り着けば、和谷は少し
落ち着くだろう。それだけを期待して、目を閉じ、ヒカルは耐え続けた。
和谷の動きが早まりヒカルの中でそれがさらに突き上がってくるのを感じた。
だが、そこで和谷は動くのを止めた。
「…?」
和谷荒いの呼吸は続いている。ヒカルはそっと目を開けた。
ほぼ同時に再度和谷の左手に顎を掴まれ正面を向けさせられた。
「…あいつとは、何回ヤッたんだ。」
唐突な品のない無礼な問いに、ヒカルは目を見開いて和谷を見た。
正気には程遠い光りを宿したままの和谷の目が、そこにあった。



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