大人遊戯 10 - 11
(10)
突然思わぬ場所を弄くられたヒカルはびっくりしてアキラから身体を離そうとした。
「ひゃああっ!塔矢、そんなとこ汚いってば!オレ、今日だっておしっこしたし…」
だがアキラは手を離そうとはせず、まだ殆ど毛も生えていないヒカルのペニスを凝視しながら聞いてきた。
「進藤くんは、ここ、自分で触った事ある?」
「へ?そりゃ、おしっこする時はいつも触るじゃん」
「ううん、そうじゃなくて、エッチな気分になると、ここ触るんだよ」
アキラはすでに自慰の経験があったが、ヒカルは夢精をした経験はあったものの、そのこと事態を忘れてしまっていた。
ヒカルは他の子供と違い、四六時中佐為が一緒だ。性的な発達が遅れていても、それはヒカルの責任ではないだろう。
「ボク、いつも進藤くんの事を考えながら自分で触ってる。そうすると、気持ち良いんだ。
芦原さんに聞いたら、好きな人の事を考えながらするのは全然変じゃないって。だから…」
進藤くんもボクの事を考えて、と言ってアキラは自分でするようにヒカルのペニスを扱き始める。
「あっ…あっあっ…とう、やぁ…あっ、んぅ…むずむず、するよぉ…」
「うん…進藤くんも同じ様に、ボクに触って…」
「あんっ……わ、わかった…」
言われた通り、アキラの勃起したペニスに手を伸ばす。そこはヒカルのものと少し形が違う。毛も生え揃い始めていた。
「な、何だか塔矢の…オレのと違う…」
修学旅行で風呂に入った時、発育の良い同級生が自慢していた物とソックリだと思った。ほんの少し、劣等感を覚えた。
(11)
「はぁん…ひゃぅ!塔矢、とおやぁ…」
「あっ、あっ…はんっ…進藤くん…気持ちイィ…」
まだ幼く拙い手の動きでは有ったが、経験不足な少年達にとって、それは十分快楽を呼び覚ますものだった。
自然に唇が重なり、お互いの舌を絡ませる。覚えたてのキスと手淫に、二人は脳髄が溶け出しそうな熱さに体を震わせた。
「あぁんっ!とおや、おしっこ出ちゃう、おしっこ出そうだよぉ」
「ンっ…それ、おしっこじゃないから、大丈夫…出していいよ」
「あっ、あ、あっ、だめ…トイレ行かせて、汚しちゃうってばぁ!」
「洗濯すれば平気。ボクも手伝うから、ね…?」
「はっ、やぁん!ダメぇ…ああああぁっ!」
足をバタつかせて嫌がるヒカルのペニスの先っぽに爪を立てていじめてあげると、悲鳴を上げて射精してしまった。
初めて経験した強烈な快楽の余韻に体の力が抜けてしまったヒカルを支えるように抱きしめて、アキラはその耳に優しく囁く。
「気持ち良かったでしょ?ねぇ、進藤くん…ボクもイきたいから…手伝ってくれる?」
「うん…ごめん…」
ヒカルが止まってしまっていた手を再開させると、ヒカルの精液をベタつかせたアキラの手も重なり、一緒に扱き始めた。
「あっ、しん、ど…くぅん、はっ、あ、あっ…んぅう」
「とおやも、きもちいいの…?」
「うん…進藤くんにさわられると、きもち、いい…。も、う…アッ、出るぅ!」
一際強く握りこむように弄くると、アキラもビクビクと射精した。二人の手の中で、お互いの精液がとろりと糸を引いた。
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