ルームサービス 10 - 11
(10)
「あ・・・ぁああ・・・・・ぁああん!・・・あああああん」
とんでもない声を発しながら首を左右に振っている。
のぞきこんでいる塔矢が時折、なだめるように口づけを繰り返す。
「・・・ひぃっ」
乳首からわき腹へと、蠢く舌の刺激で喉がなった。
体の上にぶちまけられたソースを犬(だってこいつ俺のケツの
穴に入ってたスープすすりやがったんだぜ)が舐めとっている。
・・俺・・・なにやってんだろう。
こんなとこで、こんなふうに体をひらかれて、内臓の奥までヒトの
目に晒して・・・・。
あれだ・・・。
今日の昼からだ・・。日付かわったような気もするけど・・。
だからあれだよ。
塔矢だよ。
取材があってさ。二人揃っての。棋院でさ。いつもどおりに塔矢
を見つけてさ、よおって声かけたらさ。
塔矢があからさまに不審な態度でさ、なんか後ろに隠して、し、進藤
ってあせってるんだよ。なんか面白そうじゃん。塔矢があせってんの
めったに見ないぜ。だからオレは必死で隠そうとする塔矢の後ろか
らそのブツをうばいとって、あけてみたんだよ。
そしたらさ。
なんつーんだろうなあ。
いわゆる、大人のオモチャってヤツだ。ヴァイヴとベルトが一緒になった
カタチのさ。そんなもんが入ってたんだよ。
・・・。
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いやあ、もう塔矢必死でさ。
(ボクが買ったわけでは)とか
(いきなりヒトに押し付けられて・・・)
そんなもんだからオレ面白くなってさ。
(へえ、おもしれえな。オレ、つけてみよっか。な)
とか言って見たんだよ。
その時の塔矢のカオと言ったら・・・・。
オレの貧弱なボキャブラリーでは表現できないけど、いやはや
すごかったぜ。絶対塔矢にあんなカオさせられるのオレだけだぜ。
なもんだから。オレますます調子にのってさ。
それを服の上から股間におしあてて、
(ホラ、サイズぴったり。似合う?)
とか言ってみたんだよ。
その時の塔矢のカオもすごかった。
しかしこの行動をオレがアトでどれほど悔いたか。言い知れないね。
塔矢に冗談が通じないってことを忘れてたんだよな。
ふざけてるオレの横で塔矢がごくっと喉を鳴らす音が
聞こえた。そして。
(そうだな、サイズはぴったりなようだ・)
(えっ?)
(今からトイレに行くか、・・回のトイレは広いから)
(えっ?)
とか言い出したんだよ。
ものすごい真剣で、なおかつ期待に満ちた顔してさ。
オレのアタマの中で聞こえないハズの声が響いたよ。
(またヒカルは調子にのって・・・)
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