平安幻想異聞録-異聞- 100


(100)
ほぐれてもいない菊の門に、冷たく固いものを強引にねじ込んでいく。
「………………っっ」
ヒカルは悲鳴を押し殺そうと、きつく奥歯に力を入れた。
唾液で濡らされて、多少すべりやすくはなっていたが、大きく、しなりもないそれを
飲み込むのはヒカルの成長しきっていない細い体には、辛い負担だった。
だが、そんなヒカルにおかまいなしに、座間の形をした無機質なそれは、
強引に狭い肉の道に割り入り、押し広げ、ヒカルの奥を踏み荒らしていく。
菅原が、さらに一杯まで張り型を飲み込ませようと、それをギチギチとゆらした。
「……あ…」
それが、ヒカルの快感に弱い腸壁の部分をこすり、つい、小さな嬌声があがる。
「うむ、多少きついかもしれんのう」
そのヒカルの紅潮した顔を興味深げにのぞき込むと、菅原は、次にはゆるゆると
その張り型を抜き差ししだした。
じっくりと、その味を噛みしめさせるように。
内壁に押し付けるごとく。あるいは、中の肉をえぐり出そうとするかのような強さで。
摺り上げ、引き抜くに時には、わざと弱い部分を掠め、焦らすようにゆっくりと。
「……く……くぁん…く…」
痛みと、硬質な物体で中を責められる倒錯的とも言える被虐感。
そして下の内壁からじわじわと自分の体を責め上げてくる甘いむずがゆさに、
喉の奥からあふれそうになる声を抑えるため、ヒカルは唇を強く噛みしめた。
「大きすぎるのか、なかなか上手く動かせんのう」
そういいながら菅原が、わざとらしくグネリと、張り型で中を掻き回せば、
ヒカルの体も大きくよじれる。
何処からか風が入っているのか、責められて悶えるヒカルの体を闇に浮かび
上がらせる灯明の明かりが、ふわふわと妖しげに揺れた。
ヒカルが身を捻ると、縛られた腕にも力が入り、荒縄にこすれて、手首の薄い皮膚が
痛みを訴える。特に左の手首、前日にヒカル自身が噛みついて作った傷は、
ちょうど戒める縄の位置にあたり、ひどく痛んだ。
「……くぅ…………」
だけど、座間に自分のすすり泣く声を聞かれるぐらいなら、こっちの痛みに
集中していた方がましだ。
張り型を微妙に揺らしながら、菅原がそれを再び奥に差し込んできた。
「んんっ……ん……んう………」



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