平安幻想異聞録-異聞- 102
(102)
キリリと、食まされた布を噛みしめる。
意地でも座間達に自分の感じている声など聞かせたくなかった。
精を履きだして萎えていたヒカルはずのものが、ふたたび腹の底からの
沸き上がるような快楽に反応して勃ち上がるのを見て、菅原が言葉で
ヒカルを責める。
「この検非違使どのは淫乱じゃのう。先ほど、達したばかりというに、もう
こうも立ち上がってきおる。さては、検非違使庁では、若者に閨の術まで
教えているのか」
そう言いながら、その太い張り型をぐいと奥まで捻りながら突き入れる。
ヒカルの太ももが波打つ。暗い明かりの中に浮かび上がる、その日に焼けていない
なだらかな足は、今はヒカル自身が放ったものでドロドロに汚れていた。
「いやいや、顔では嫌がりながら、体は責められて喜んでおるようじゃ。訓練で
どうにもなるものではない。生まれつきのものじゃろうよ。閨用に育てられた
稚児でさえ、こうもよい反応は返さぬわ」
座間が、酒を含みながら言葉でヒカルを嬲る。
身の内から張り型で責められ、身の外から言葉で責められ、ヒカルの心が震えた。
今の座間にとって、そのヒカルが恥羞に流す涙こそが、最高の美酒だった。
「今日の昼間は、気がすいたのう、顕忠。あの佐為の奴の顔を見たか」
「はい、誠に。あの白い顔が、我らともにおるこの検非違使の姿を見たときに、
さらに白くなって歪むさま。まこと見物でございましたなぁ」
言いながら、菅原が手の中のモノを強く突き上げる。
「んううっっっ!」
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