平安幻想異聞録-異聞- 104
(104)
座間はしばらく、わざと動きを止めて、その中の壁の感触を楽しんだ。
その後、ゆっくりと自分の豪物を捻るように動かす。
座間が独特の太い声で、ヒカルの耳元にささやいた。
「わかるかね、検非違使殿。儂が今、お前の体の中におるのが、ん?」
ヒカルが閉じていた目をわすかに開いて、間近の座間をみた。
「ここが儂の摩羅の頭の部分じゃ」
座間はわざと先端だけで、ヒカルの内壁をいじめた。
「ここが棹」
こんどはその一物の胴の部分で、ヒカルの中をこねまわす。
ヒカルの内ももが引きつって、震えた。
「ゆめゆめ、わしらに逆らおうなどとは思わんことだ。それとも、別のことを
考えていれば、わしらの手管から逃れられるとでも思っておるのかのうて
おるのかのう」
ヒカルは思わずハッとしたように座間を見た。
見透かされていた。
「無理じゃ無理じゃ。お前の体はこうも快楽に敏感に出来ておる。一緒に楽しんで
しもうたほうが、楽じゃぞ、ん?」
「んんっっ!……ぅうんっ!」
突然、座間が鋭く奥を突き上げた。腰を強く上下させて、ヒカルを揺さぶる。
しつこい程に、感じる部分を刺激され、ヒカルの下半身から力が抜けて、
カクンと膝が落ちた。
「……んふっっ!……」
喉の奥で、鋭い嬌声があがる。磔にされ立ったまま犯されているヒカルは、
膝の力が抜けたことで、かえってその全体重が座間を受け入れている部分に
かかり、その陽根をより奥まで飲み込んでしまったのだ。
「ほっほっ、どうしたね、検非違使殿」
ヒカルは必死で残る気力をかき集め、膝に力をいれて、体重を支えようとする。
座間が責め上げる。また下半身の力が抜けて、ヒカルは奥まで座間のものを
飲み込んでしまう。ヒカルがまたそれを嫌って立ち上がろうとする。
座間が腰を揺する。
その繰り返しだ。
あまりのやるせなさに、ヒカルの目じりから涙がこぼれる。
とうとう、ヒカルの方が根をあげて、体から力を抜いた。
「もう諦めたのかね、検非違使殿?」
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