平安幻想異聞録-異聞- 106


(106)
ただでさえ片足で立たされているのに、頂点に押し上げられたばかりの体には
力が入らず、またしても、座間の時と同じように、自分の体重をかけて
菅原の陽物を深く銜え込んでしまう。
それだけではなかった。
揺さぶられる衝撃にグラグラとバランスを崩しそうになるたびに、菅原のモノが
内壁を強くこすってヒカルを悶えさせるのだ。
その苦しさから逃れようと、ヒカルの上半身はいつのまにか、菅原の肩に
預けられていた。
その目の前のヒカルの首に菅原が吸い付いて、舌で嬲る。
「うっ…うっ……うんっ…ん」
突き上げられるたび、腹の底からもれる破裂音にも似た喘ぎ声。こんな状況でも
快楽を拾い続ける自分の体が情けないと、ヒカルは思った。
座間に見透かされてもいい。やはり少しでも他の事に考えを飛ばしていよう。
「何を考えているのかのう?」
菅原が、強弱を付けて突き上げてくる。3回は浅く、その次は思いきり深く、
そしてまた浅い部分で遊んだあと、次はこれ以上ないほど強く、内壁を抉りながら。
その動き方は、かえって深く侵入された時の感覚の刺激を増し、ヒカルは
3回に1回、4回に1回と深く突き上げられるたびに、猿轡を噛みしめる。
そうしなければ、驚くほど高い声をあげてしまいそうで、その感覚を、
必死で自分の中に押さえ込む。
体が徐々に快楽に流されていくのが自分でもわかった。
(だめだ。他のことを考えなくちゃ。これ以上、座間や菅原の思い通りになりたくない)
ヒカルは必死に仕事仲間のことや、家のことを思い浮かべる。
菅原の手が、陽物を銜え込んでいるヒカルの秘門に延びた。
そのあたりを汚す精液を指にまといつけると、菅原は、ヒカルの秘門から
成長しきっていない陰嚢の裏までの間をぬるりと撫で上げた。
「んーーーーっっっ!」
それだけの動きに、ヒカルの背を驚くほど強烈なしびれが駆け抜けた。



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