平安幻想異聞録-異聞- 番外 11
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そう言いながら、男はヒカルに近づき、その開かされたままの足の間にかがみ込む。
「男も女も、後ろの門で感じる場所はたいして変わらんさ」
男はヒカルの体を検分するように、その体の線をなで回し、確かめる。
「貴様、…男を犯った事があるような口ぶりだな?」
「あぁ、ずいぶん昔にな」
男の手は、ヒカルの少年検非違使の、まだいくぶん細い首にかかると、
その首から背へ、背から腰へ、腰から尻へと、味わうように撫で下ろしていった。
「10年ほども前だったか、さる貴族の奥方様の依頼でな。
その奥方には子供ができなかったんだが、旦那の愛人の方が男子を
産み落としてしまってな。女の嫉妬とは恐ろしいものよ。
金は弾むから、齢12になろうというその愛人の息子を攫って、
殺してくれと、そう言われたのよ」
男は、そのまま、手を、ヒカルの双丘の谷間にすべりこませる。
そのまま、指で秘門の入り口を何回か叩いたあと、その指を
二本――中指と人さし指をそろえて、おもむろに中へと差し入れた。
「は…ん…っ」
まだイキきっていないヒカルの体が、ピクリと反応をしめし、
その口からは小さな喘ぎがもれる。
すでに嫌というほど、指よりはるかに太いモノで蹂躙され尽くしたそこは、
抵抗もなく男の指先を飲み込み、からみついた。
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