ランたんの宴 11 - 12
(11)
「ねぇねぇおにいさんたちっ!よぉくみててね。あのね、これが…」
無邪気な笑顔で男達を呼びやると、ちっちゃいアキラたんはランたんのアヌスを
撫でまわし、そしていきなりその細腕をランたんのアヌスに突っ込んだ。
「うっ!ぐあぁあ…ああぁ…はっ、あぅう!」
「これが『ふぃすとふぁっく』っていうんだよぉ!わかったー?」
ちっちゃいアキラたんの腕は今だ幼児の為に細く小さくは有ったが、ゴーヤーを超える
遥かな質量に、ランたんは背を弓なりにしならせて衝撃をやり過ごすしかなかった。
「これって『けつからてぇつっこんでおくばがたがたいわせたろか』ってことだよねぇっ?
あはは、おもしろいねえ、にせものさんっ!ね?おにいさんたちそうおもうよねっ!」
正確には「耳から」なのだろうが、ちっちゃいアキラたんの言葉に周りの男達は大声で
笑った。子悪魔に魅了された男達は、ちっちゃいアキラたんの奴隷となっていた。
「はははははっ!その通りだね、アキラたん!ハァハァハァ」
「面白すぎるよ、ウケるよアキラたん!お兄さん達腹が捩れそうだよ!」
その場にそぐわない朗らかな笑い声が奇妙に響いた。一人その輪に入れないランたんは、
息を詰めて何とか理性を保とうと努力していた。だが、無残にもそれは打ち砕かれた。
「ひゃ、ひゃあああん!」
ちっちゃいアキラたんの腕が、いやらしく体内で蠢き始めたのだった。
ランたんの前立腺を的確に刺激し、ぐちょぐちょと潰れた果実のような音を立てるランたんの
アヌスは、まるで壊れてしまったようだった。
「やぁっ!や、やめろぉ!はっ、はっ、はっ…ああっ!」
ちっちゃいアキラたんが与えるリズムに合わせて、ランたんの嬌声が生まれた。まるで楽器のようだ。
「あはっ!たのしいねっ、なんだかがっきでえんそうしてるみたいだなあっ!」
やがて、再びランたんの身体に変化が訪れた。ペニスが三度勃起してきたのだ。
「あーにせものさんのおちんちん、またたってきたよぉ?あははははぁ!」
楽しそうに笑うちっちゃいアキラたんの声が、ランたんには鎮魂歌のように響くのだった。
(12)
「にせものさんも、これだけじゃたりないよねぇ?」
ちっちゃいアキラたんが愉快そうに聞いてくる。ランたんは黙っているしかなかった。
正直に言うと、催淫剤の作用から更に快楽を求め決定的な衝撃を求めずには
いられないランたんであった。だが、それを憎きちっちゃいアキラたんに言う事だけは
出来ない。今だプライドの欠片が、ランたんには残されていた。
「でもねぇ、ぼくはまだ『せいつう』がきてないから、にせものさんをまんぞくさせて
あげられないの…ざんねんだなぁ…」
しょんぼりして肩を落としたちっちゃいアキラたんは、ゆっくりとアヌスから腕を引き抜く。
すかさず一人の男が駆け寄って、消毒ウェットティッシュでアキラたんの腕を清めた。
「だからねっ、おにいさんたちだったらきっと、にせものさんをいっぱいきもちよくしてくれるよね?」
そう言うと男達に向き直り、端々まで聞こえるように大声で言ったのだった。
「あのねー、にせものさんまだまんぞくできないみたいなんだぁ。もっといっぱいいっぱい
きもちいいのがすきだって!やさしいおにいさんたちなら、いいのもをあたえてあげるよねぇ?」
ちっちゃいアキラたんの遠回しな命令に、男達はくちぐちに頷いた。
「勿論さ、アキラたん!何たってオレ達は優しいんだぜ!?」
「ああ、その通りさ!偽者ってのがちょっと興醒めだが、どっちにしろアキラたんの顔なんだ。
充分イケるって!ハァハァ」
「よーし、じゃあ最初はオレだ!沢山注ぎ込んであげるからねハァハァ」
「なにっ!?じゃあ次はおれだ!」
「一片に二本突っ込むのとかどうだ?ハァハァ」
ランたんの身体を我先にと蹂躙しようとする男達の騒ぎを冷ややかな目で見ながら、
ちっちゃいアキラたんはランたんにだけ聞こえるように囁いたのだった。
「こんなにいっぱいきみをおかしてくれるひとがいて、よかったねぇ?にんきものだよねぇ?
うふふ、きっとみんななかだしするから、あしたはきっとべんぴにならないですむよ?ねぇ…」
幼児とは思えない妖しくも美しい笑みを浮かべたアキラたんの表情が、ランたんの目蓋に焼き付いた。
狂宴は、これからだった。
<おわり>
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