待てない 11 - 13


(11)
迷い込んでいたハズなのに尚も林檎の位置だけは尚も変わっていない。まるで…ヒカルの後を追ってきているかのようだ。
「何なんだよこの林檎」
思わずヒカルは林檎を蹴飛ばしてしまった。すると林檎から声が漏れる。
「蹴らないで…」
「あー?この林檎、なんか喋ってるぜー。ちくしょー、お前よくも俺の前歯をー」
ヒカルが涙目ながらに林檎をにらみつける。さすが幽霊に取り付かれていただけあって喋る林檎ごときにはびくともしないヒカルだった。
「進藤、安心して、ボクも今樹海にたどりついたから。」
「え、って塔矢ー!!?」
ヒカルは一瞬パニくった。
「でも、進藤。君はいったいどこにいるんだい?一応迷い込んだときのために発信機くらい樹海内にしこんであるけどまったく見当がつかないよ」
塔矢ならやりかねない。ヒカルはそう思った。林檎がまだ何やら喋っている。
「進藤。君の声で居場所を教えて。」
「えっと、、いちょうの木があってそのうち一本は枯れてる。それからー、、、」
「そうじゃなくて、君の可愛い時の声で。」
うそだろー。こんな所で…、ヒカルの頭ではアキラのヒラメキに見当もつかなかった。
「ズボンのジッパーを下げて」
「塔矢ー。そんな事より早くきてよー」
こんな所ででもオナニーさせられるなんて思ってもいなかったヒカルはだだをこねるようにアキラに許しをこう。
「早くきてほしいなら、君のそれをしごいて。」
「塔矢ー…」
ヒカルはしかたなく自分のそれをしごきだす。


(12)
「ボクが来るまでに逝っちゃったりしたら承知しないよ」
アキラが囁く。
「ボクの言う通りにして先端の方をゆっくりと触って」
ヒカルはアキラの言われるがままに先ずは先端の方を刺激しだす。逝ってはいけないといわれてしまっては早急にそれをしごくわけにはいかない。ねっとりとじらすように自分のそれを愛撫する。
「あぁ…ん塔矢ー」
「シャツをめくって」
ヒカルがピンク色の乳首を空気に晒す。
「クス…ボクがその場にいて、君の姿が見れないのが残念だよ。進藤の上の突起2つを下を触るのをやめて立たせてごらん」
アキラはそう言ってはいるがちゃっかり物陰に隠れて見られているのをヒカルは知らない。
ヒカルが半立ちになったそれから物惜しげに手を放し薄ピンクの乳首に触れる。2つの突起は立ち上がって。いやらしさを強調させる。放置されたヒカルの下肢はそんな自分の光景に比例してか触れてもいないのに頭を持ち上げる。
「塔矢…も、いい?下触って…」
ヒカルは本とは近くに居るけど居るはずのないアキラにたずねる。
「偉いね。今までちゃんと触ってなかったんだね。いいよ触って。」
ヒカルは自分の身体なのにアキラに許しをこう。いつからこういうことに嫌々ながらも快感を覚えるようになったのだろうか…と自身に問う。

声を出して前をしごいていたけど自分でするその仕草に飽きてきたのか。後ろの穴も触っていいかと聞く。
「いつから君はそんなに淫乱になったの?」
クスリと笑う声は聞こえても許可はだしてくれない。
「ぁあ……あ、もう、塔矢の馬鹿ぁ」
さすがにじれったくなってヒカルは自分の唾液でぬらした指をアナルへー……
こういうことをする時は命令に一度背いておしおきをしてもらいたくなるのだ。


(13)
「キミはそんなにボクにおしおきされたいの?」
さっきまで林檎の中から聴こえてきていた声が、木に隠れていたはずのアキラがヒカルの前に姿を表す。
「あ...んとうやぁ!」
「自分で指つっこんでこんなにして,」
「だってー,,」
「ボクのいうことを訊く気がないのかな?」
アキラが首をかしげてたずねる。
ヒカルがアキラにすりよる。

「駄目だよ。キミはボクのことをちっとも理解していない」
アキラは欲情中のヒカルに意味不明な言葉を吐く。
「どうしてキミとここにきたか。」
傍にあった木の葉をちぎる。プチリと音をたててちぎられる葉はそのまま地面に捨てられる。
「キミとずっと一緒にいたくって。ずっと閉じ込めておきたくて誰にもキミをさわらせたくなくて...」
「とうや....」
「さっきのがキミの人生最後のオナニーだよ」

そういうとがちゃんと何かが音をたてて閉まる音がした。



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