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(11)
それでもまだはっきりとした言葉はだせなかった。
吐息と共に押し出される声にならない声が一層男達の欲望を掻き立てた。
「は・・あっ・・・ふっ・・うっ・・・」
硬く尖った両の乳首をなおもしつこく弄ばれ、洋式の便座の蓋をした上に座らされて両手をだらしなく下げたまま抵抗する事もできずにただヒカルは胸部をそらし切ない刺激にうち震わせ続ける。
「体はその気になっているぜ…」
1人の男の手が、ズボンの上からヒカルのその部分の形状を探り出す。
先端を指で突き、カリカリと掻く。
「はっ・・ああ」
ビクリと下半身を疼かせ、うっすらと開いた目で男達の輪郭を捕らえようと黒目が動くが、意識が朦朧としたままではそれも出来ない。
ハアハアと頬を染めて呼吸をするその表情は男達の下半身も同じように反応させた。
男達はヒカルのズボンのファスナーに手をかけた。


(12)
「おい!ズボンごと全部下ろしちまえよ」
言って、骨張った手が制服の腰に伸びる。
カチャカチャと乱暴な動作で性急にベルトを外そうとする男の動作が、朦朧としていたヒカルの恐怖に火をつけた。電気のような悪寒が皮膚下を走り、ヒカルはパニックに陥った。
「ヤ・・・ヤメロ・・・・!!」
全身の筋肉を使って絞り出した声は、男達を威圧するには到底及ばなかった。
「いいから大人しく俺達の奴隷になれよ―――進藤ヒカル初段?」


(13)
「な・・・何で・・っ・・オレ・・の・・・・」
名前を、と上目使いに訴えたヒカルに、ぼやけた姿の男達が薄笑いを浮かべた。


(14)
必死の抵抗も虚しく、薬で力の抜けたヒカルの脚は二人の男によって簡単にこじ開けられた。
ベルトの前を外し、ジッパーを下ろすと、中学生らしい白のブリーフが露になる。
「・・ほんと、お子様だな。」
二人のうちの背の高い方が言った。
「う、うるせぇっ・・・」
ヒカルは小さく呟いて顔を背けた。
二人の男はそんなヒカルの反応を待っていたかのようにニヤリと笑い合うと、背の低い方が、ヒカルの腰の高さに目線が来るようにしゃがみこんだ。
下着の中心に唇を押し付ける。
「・・・っ!?」
初めての感覚に、ヒカルは軽く飛び跳ねた。背の高い男が、それを制する。
「大人しくしてるんだな、坊ちゃん」
「・・や、やめっ・・・・」
ヒカルのささやかな抵抗も、やがてその吐息に消えていった。


(15)
突然、ヒカルのポケットの携帯がブルブルと震えた。
アキラの携帯だ。



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