平安幻想異聞録-異聞- 番外 12


(12)
1番目の男が訊いた。
「それでどうしたんだ?」
三番目の男は、ヒカルの中の熱さと、まとわりつく肉の感触にほくそ笑んで、
指をさらに奥へと押し込み、
さらにその熟れ具合を確かめるように、中をゆるくかき回す。
悲鳴のような、すすり泣きのような、小さな声がヒカルの口から漏れはじめた。
「その愛人の家に闇に紛れて忍び込み、その子供をかかえるようにして攫って逃げた」
「あ…あぁぁ!」
その時、ヒカルが足を細かく震わせ、ひときわ高い声を上げたのは、
男が突然、中の指を2本そろえてヒカルの前立腺が通るあたりの壁を
強く押したからだ。
そうして男は、次にヒカルの中の壁をじらすように擦りながら、
開いている方の手を腹から胸へ、そして胸で色づく小さなヒカルの乳首へと延ばし、
それを手のひらでころころと転がした。
ヒカルは何かに耐えるように、わずかに眉をよせながらも、喉からは、
とめどのないあえぎ声がもれ、足は、男の指が動くたびに、ひくりひくりと震えている。
その足の筋肉の動きはそのまま内壁に伝わり、男の指をやわやわとしめつけた。
「こりゃ、本当に自分の摩羅を入れられないのが口惜しい」
男が舌なめずりをした。



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