社妄想(仮) 12


(12)
「これ、なんやと思う?」
いくつか取り出したそれを手の平で軽く弄ぶ。
それはヒカルには余りにも耳馴れた音だった。
「……碁石?」
「正解。じゃ、次の問題。さて、これをどうするでしょう?」
社は心底嬉しそうに微笑んでいる。
考えたくない答えが、不意に浮かんで、だがそれが答えだとしか思えなくて、
ヒカルは僅かに身を引いた。
「オマエ……まさか…… ……」
「お、正解か? 多分御期待に添えると思うで」
期待なんて、冗談じゃない。
ヒカルは正座したままの足を崩してなんとか立ち上がろうとしたが、
やはり易々と社に捕まってしまった。
「や……! いやだっ、やめろ……!」
「後ろ手に縛ったのは失敗やったな。……ちょっと痛いかも知れんけど堪忍やで」
ヒカルの悲痛な叫びを無視してその華奢な身体を俯せにさせると、
社は腰だけを高く持ち上げて膝立ちにさせた。
今まで散々酷い事をしたという自覚は無いのか、こんな時に謝罪する社の真意は
ヒカルには未だ理解不能だった。
ヒカルの顔を横に倒し、上体を安定させてやると、社は何の施しも無しに
いきなりヒカルの秘門に指を突き立てた。
「………っ!!」
ヒカルは思わず顔を仰け反らせ、歯を食いしばった。
社はヒカルの表情を見ながら、彼の中にある指で柔襞を擦った。
「い……っ、や、や……だ…ぁっ」
軽く触れただけでも身体はびくびくと震え、秘門はきつい収縮を繰り返す。
「んー、えらいきっついなぁ。ある程度は想像してたけど、これは予想外や」
社が突き入れた時と同様に乱暴に指を引き抜くと、ヒカルの身体はくったりと弛緩した。



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