初めての体験 125
(125)
秀英は、ヒカルの胸の上で大きく喘ぎながら、ヒカルを強く抱きしめた。
「進藤…進藤…好き…」
ヒカルはぐったりとされるがままになっていた。
抱いていたヒカルの頭をそっと寝かせると、永夏はベッドから降りた。秀英に近寄り、
何か話している。それに対して秀英は、激しく首を振り、ヒカルを抱く手に力を込めた。
「秀英………!」
押し殺すような低い声で、名前を呼ぶ。シュンと俯いて秀英は、名残惜しそうにヒカルを離した。
「………何?」
ヒカルは、首だけ起きあがって、二人の方を見た。 秀英はションボリとしていた。それに
対して、 永夏は………ズボンの前をくつろげて、中のモノを取り出そうとしていた。
ギョッとした。
「あ…ヤダ…!ヤダよぉ」
ヒカルは、慌てて逃げようとした。が、一瞬早く永夏がのし掛かってきた。
「やだ!ヤメロ!」
ヒカルは、手足を闇雲に動かした。
秀英に対しては、ほとんど無抵抗で受け入れたヒカルが、急に暴れ出した。それを見た永夏は
軽く舌打ちをして、ヒカルの身体を軽々とひっくり返した。片手で、ヒカルのか細い手を
背中で一纏めにして押さえつけ、自分のネクタイを引き抜く。ピュッと鋭い衣擦れの音がした。
永夏は、そのままネクタイを、ヒカルの手首に巻き付け拘束した。
「や……ヤダ、ヤダ、ヤダ!」
身体を前につんのめらせた不自然な体勢のまま、ヒカルは逃げようとした。しかし、永夏が、
腰を強引に引き寄せた。後ろに熱くて、堅いモノがあてられる。全身が粟だった。
「あ、やぁ…ヤダ…やめろ!イヤァ―――――――!」
|