少年王アキラ 13


(13)
宇宙船『アゲハーマ』はものすごい勢いで時空をワープしまくっていた。
「何をしている! もっと速く飛べないのか!」
ハマグリゴイシの背に跨ったアキラ王は、鞍にその股間を擦り付けながら檄を飛ばした。
「キミがいちいち靴を自分で履いたりしなけりゃ、余裕で間に合ってたと思うが」
オガタンはシガーチョコをばりばりかみ砕きながら呟く。
宇宙船の中は禁煙だった。



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