少年王アキラ? 13
(13)
「…もし、オレが1位で予選を通過していたらいいが、もし1票差で2位だったり
したら、おまえには、明日から1ヶ月間の休暇を取らせる」
オガタンは可憐に身体をくねらせる座間の腹をグイグイ踏みつけながら、冷徹に
宣告した。顔にこびりついたものがガピガピして肌を引っ張るのも彼の苛立ちに拍
車をかける。
「ああ…この痛み…(・∀・)イイ!! ……一ヶ月も」
「ああ。一ヶ月の放置プレイだ。……もっとも、その間に誰の頭の中にもおまえが
棲んでないかもしれんがな」
それは座間の最も危惧することだった。
腹を靴の裏でマッサージされながら、執事はオガタンがダントツ一位で敗者復活
を遂げることを本気で祈った。
だが、神様はあくまでもイケズだった。
その願いはついぞ叶えられることはなかったのである。
お?わ?り?
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