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待てない 13
(13)
「キミはそんなにボクにおしおきされたいの?」
さっきまで林檎の中から聴こえてきていた声が、木に隠れていたはずのアキラがヒカルの前に姿を表す。
「あ...んとうやぁ!」
「自分で指つっこんでこんなにして,」
「だってー,,」
「ボクのいうことを訊く気がないのかな?」
アキラが首をかしげてたずねる。
ヒカルがアキラにすりよる。
「駄目だよ。キミはボクのことをちっとも理解していない」
アキラは欲情中のヒカルに意味不明な言葉を吐く。
「どうしてキミとここにきたか。」
傍にあった木の葉をちぎる。プチリと音をたててちぎられる葉はそのまま地面に捨てられる。
「キミとずっと一緒にいたくって。ずっと閉じ込めておきたくて誰にもキミをさわらせたくなくて...」
「とうや....」
「さっきのがキミの人生最後のオナニーだよ」
そういうとがちゃんと何かが音をたてて閉まる音がした。
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