弄ばれたい御衣黄桜下の翻弄覗き夜話 13
(13)
肌は汗を吹きだして熱を持っていた。その熱さを手のひらに感じながら、門脇は
シャツを胸の上までたくしあげる。あらわになった染み一つない綺麗な腹に顔を
寄せほおずりした。殆ど無毛と言っていいぐらい体毛が薄く、すべすべしている。
目の前にあったヒカルの、コリコリとたち上がった乳首を口に含んだ。
「アァ…………」
その表情を確認しなくとも、ヒカルが感じている事は、秘腔の締め付けが更に
強くなったことで分かる。
これ以上耐えることは、門脇には不可能だった。
一気に抜き差しの速度を増し、奥へ奥へと銜えこうもうとするヒカルの内壁の
蠕動に逆らうように自身を引き抜き、また突き刺し、最後の瞬間へとひた走る。
「やっ、あっっ!あっっ!あっっ!門脇さんっっ!門脇さぁんっっ!」
(すげぇ)
ヒカルの内部の筋肉が、門脇のそれを引っ張り上がるような動きをし、ついに門脇は
降参してヒカルの内部に、自分の粘って濃い体液を吐き出した。
「あぁぁぁぁぁっ!」
ヒカルが苦しいほどの力で抱きついてきた。
門脇は下肢を押し付けるようにして、その腰を引き寄せる。
精液が更に奥まで届くように、しっかりと根元まで挿入する。
やがて、その中にすべてが履きだされると、潮が引くように、ゆっくりとヒカルの
体から力が抜けた。
静かな夜の公園で、二人の荒い息遣いだけが聞こえる。
ヒカルの内部は、門脇を受け入れたまま、まだ断続的に収縮を繰り返している。
自分が男を抱いたという信じられない事実に、門脇は今更ながらに茫然としていた。
最高に気持ち良かった。
そして、こんな屈辱的な行為を進藤ヒカルが受け入れて、自分の下でよがり声を
上げていたと言うことが、また信じられなかった。
女だって、アナルセックスをしかけても最初から感じるわけじゃない。
慣れるまで時間がかかるし、仕込まれなければ快楽を得られるようにはならない
のだ。
そして、そこまで考えて、門脇は慄然とした。
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