パッチワーク 13
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そうこうしているうちにヒカルの同期という方がお見舞いに来た。暁子に興味を持たれてはやっ
かいなので子どもたちを早々に連れ出した。塔矢夫妻が今日・明日と子どもを預かってくださるの
でホテルに荷物を預けた後、マンションに向かう。
マンションでアキラの顔を見たとたん彩子はこの四日間の報告をアキラにしている。アキラが帰宅
したときのようだ。アキラも実際にヒカルにあったせいか昨日までのピリピリしか感じが無くなっ
ている。
このまま穏やかに日々が過ぎていって欲しい。だが子どもたちがもう少し大きくなれば私たちの関
係を疑問に思うであろう。自分たちの欲望のまま走った結果が子どもたちだ。子どもたち、特に暁
子にはリスクを背負わせ過ぎている。どう答えるべきか私たちはもう考えはじめなくてはならなく
なっているのかもしれない。
パッチワーク 2026.05 あかり 了
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