りぼん 13


(13)
塔矢の指とはちがう、冷たくて硬いものを感じた。
目線を下にやると、塔矢はケーキにのっかってたブルーベリーを乳首の上で転がしてた。
それでいじられると、すごくもどかしくなってくる。オレは塔矢のそでをつかんだ。
「塔矢っ……」
焦らさないでくれよ。オマエ、いじわるだ。
けど塔矢はやっぱりいつまでも直接的な刺激をくれようとしない。
塔矢が指先に力を入れると、ブルーベリーがプチッてつぶれた。
はじけた汁をオレの乳首にぬりこめていく。片方だけ色が赤紫になった。
うわ、すげぇヤラシイっ。
「ちょっ……ヤダからやめろ!」
「でも」
「いいからやめろ!」
塔矢はフマンそうな顔をしたけど、指をはなした。けどその指はまたケーキの上をさまよい
だした。おい、今度はなにをする気だ!?
イチゴを取ると、スプーンで白いところをくりぬいた。イヤな感じがする。
「ふざけんなよっ、てめえ!」
空洞になったところをオレの乳首にかぶせてきた。オレのはもう硬くなってたから、イチゴ
はオレの胸の上でちょんと立っている。
「おまえオレで遊んでんだろっ」
「キミだってさんざんボクを弄んでいるじゃないか」
「んぁっ……」
こんなくだらないことに反応していたペニスをこすられて、オレの腰がはねた。
「動くと落ちる。ほら」
転がったイチゴをもとの場所に置いた。かたっぽはヘンな色をしていて、もうかたっぽには
ヘンなものがのってる。今のオレってすごくヘンだ。
塔矢が服をぬぎはじめた。逃げるチャンスなのに、オレはじっとしてた。
オレってコイツにおとらずバカかも。
「進藤」
直接ふれる塔矢の身体はとても熱かった。



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