昼下がりの遊戯 13
(13) アキラは、部屋の隅に置かれている碁盤に目をやった。そして、盤の上に置いてある 碁笥を手にとって眺めた。 『賭…?』ヒカルは、ぼんやりとアキラを見つめた。中途半端に煽られ、 頭がまともに働かなかった。ヒカルには、アキラの意図がわからなかった。 「ねえ、進藤…これを使って、賭をしよう。」 アキラは、碁笥の中から碁石をとりだして、ヒカルに笑いかけた。