座間×アキラ 強制フェラ 13 - 14


(13)
(………蛇……)
突然、アキラの脳裏に幼い頃に見た景色が浮かんだ。
あれは確か小学校入学以前の夏、暑さもいくらか和らいだ夕刻の庭。
ふと木の陰に目をやると、いつから住み着いて
いたのだろうか、一匹の蛇がいた。
『わぁ、蛇だ…』
さして大きくもなかったので、珍しさにもっと近くで見ようと
側に寄ろうとした時、その姿の奇妙さに気付いた。
『お腹が…』
異様に膨らんだ腹部。食事をしたばかりだったのだろう。
蛇は飲み込んだ獲物が消化されるのをじっと待っている所だった。
しかしそんな蛇の習性を知らないアキラは、
その様子が何かとても恐ろしいもののように感じた。
『…お母さん!』
思わず母を呼び、駆け寄った。
少し離れた所で花に水をやっていた母は、驚いてこちらを見た。
『どうしたの?』
『あっちに…蛇がいて…。それで、変な形してて…』
『まぁ、蛇が。そう。どこに?…あら、本当』
おっとりと言いながら母は木の陰を覗いた。
『ね、変な形してるでしょ?』
母のスカートを握り締め、その後ろに隠れるようにしながら
そっと蛇の姿を窺った。
母は、恐がるアキラを宥めるように、我が子の髪を指で梳く。
『これはね、ご飯を食べた後なのよ』
『………?』
『蛇はね、例えば鼠とか蛙とかを、そのまま飲み込んでしまうの。
 それでその後はああやってじっとしてるのよ――』
恐い、とアキラは思った。母の声が遠くに感じる。
(あの中に、鼠とか蛙がいるんだ…)
見たくないのに、蛇から――その腹部から目が離せない。
音もなく獲物に近付く蛇。…飲み込まれる。鼠も。蛙も。
(真っ暗なのかな)
蛇の中で、次第に溶かされる獲物。
(お腹を開けたら、きっと…)
ドロドロになっていく、かわいそうな“彼等”――。


(14)
蛍光灯の光が眩しい。
今、取り込まれようとしているのは鼠でも蛙でもなく、自分だ。
出口は、ない。彼等のように。
(そういえば…)
アキラの思考は幼い時から数ヶ月前の事へ飛ぶ。
(この事を話したら、笑われたっけ…)
逃避するように記憶を手繰るアキラに構わず、
座間の手はアキラの肌を、それこそ蛇のように這う。
こんな時にあの人の事を思い出してはいけない。
しかし、考えまいとすればするほど、逆に思い出されてくる。
何気ない会話。屈託のない笑顔。いつもの場所。
『さっきここへ来る途中、蛇見たよ』
数十分前に着き、既に碁盤に向かっているアキラに向かって
彼は入ってくるなり言った。
『へぇ、珍しいね』
『こんなちっちゃかったけどさぁ、久し振りに見たなー』
『滅多に見ないよね。そういえば僕が小さい時に――』
そんな流れで、庭で見た蛇の話をしたら、笑いながら言われた。
『アキラもそれくらいの時はさすがに子供らしかったんだなー』
彼との会話は、変に気を張らなくていいので、とても楽だ。
“友達”と言われる事には少し不服みたいだけれど。
(…友達――)
座間の手が、アキラ自身を捕らえる。
直に触れられ、アキラは少し顔を歪めた。
(友達のまま、だったら――)
いつしかアキラの中だけで変わってしまった彼への気持ちは、
始めの戸惑いが治まるにつれて徐々に確実なものになっていった。
(…考えては、いけないのに)
今彼の事を考えると、自分だけでなく彼までも汚されるような気がした。
何も見たくない。暗闇が欲しかった。
アキラは右腕で目を覆う。しかし、
「顔隠してたらつまんねぇだろう」
無理矢理腕を剥がされ、せめて顔を横へ向けた。
その様子に面白そうに口を歪め、座間はアキラの肉茎を弄ぶ。
(…芦原さん…!)
無意識に、あの人の名前を頭の中で叫ぶ。
が、彼の名前は救いにならず、今のアキラにとっては逆に
追い詰めるものでしかなかった。



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