Linkage 13 - 14


(13)
「ァンッ……あァ………」
 ちろちろと舌先が触れるか触れないか程度の刺激を加えると、アキラは甘い
嗚咽を漏らして身を捩らせた。
微かだが、確実にひくつき始めたアキラのアヌスを濡れた指先で撫で上げながら、
ゆっくりと中指を内部に滑り込ませていく。
内部を探るように奥まで挿入すると、アキラは苦しそうに眉根を寄せ、きつく
シーツを掴んだ。
その様子を察知した緒方は、舌先でじらすように触れていた蟻の門渡りから
ペニスの先端までを一気に舐め上げ、顔を上げた。
「おいおい、オレは毎晩生娘を相手にしなきゃならないのか?いい加減力の
抜き方を覚えてくれよ、アキラ君。……まあ慣れすぎるよりはマシかもしれんが……」
 そう言いながら、緒方はアキラの右脚を押さえていた手を離し、額に落ちかかる
髪を掻き上げると、上体を起こす。


(14)
(あれだけ濡らしてまだこれか……。まったく毎回毎回、天の岩屋戸じゃ
あるまいし……)
 緒方はやれやれと言わんばかりに舌打ちしながらサイドテーブルの
引き出しを開け、滅菌グリセリンの入った小瓶を取り出すと、今度はアキラの
右脚を左肩に担ぎ上げた。
手際よく瓶の中身を手のひらにすくい取り、指とアキラのアヌスを十分すぎる
ほどに濡らすと、再び中指を挿入し、丹念に抽送を繰り返す。
 グリセリンの助けもあって徐々に慣れてきたアキラのアヌスに食い込む指が、
2本、3本と増やされてゆくのを満足感と安堵の混ざった表情で見つめていた緒方は、
アキラのペニスが既に十分回復し、三度鎌首をもたげているのに気付き、苦笑した。
(こちらの素直さときたらどうだ。どちらが本当のアキラ君なのやら……)
 そんな緒方のペニスもまた、下腹を叩かんばかりに熱く猛っている。
アキラの内奥をまさぐる指を引き抜くと、緒方は肩に担ぎ上げたアキラの脚を更に
高々と持ち上げながら膝立ちになり、痛みすら覚えるほどに屹立した自身のペニスを
アキラの濡れたアヌスに押し当てた。



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