ルームサービス 13 - 14


(13)
なんなんだよ一体ソレ。
お前は今までもこれからもコドモだ。一応まだ15才だろうが。
とにかくそれからの展開はオレの予想と大きく違ったわけさ。
あいつはいつも見たく激しくオレをベッドに押し倒し食い尽くす
ような勢いで迫ってこず。一枚一枚、味わうよーな手つきで
服を脱がし(たまにボタンとぶんだよ・・・。イヤまじで。全く
ちょっとは落ち着けよな)もうすぐ抱いてもらえるんだとうっとり
あいつの首すじに額をこすりつけていたオレの両手をとり、隙をつ
いて・・・ネクタイで。
縛った。
(え、なにっなにこれっ塔矢・・・?)
あせるオレの両手を塔矢はなんだかうれしそうな顔をして、ベッドの
へりに縛りつけた。
オレは、もうその時にはヴァイヴと靴下(残しときたがるんだよ。
ったく、親父くせえぜ)しか身につけてなかった。
そのオレの体を塔矢は上から下まで、なめつくすような目でじっと
見てさ。
オレはもう恥ずかしくなって早く抱いて欲しいから塔矢、はやくっ
ってちょっと勇気を出して腰なんか振って誘って見たんだよ
思えば、その行動も、よくなかったような気がする。
あいつはそれを見てさ。
まず赤くなり。
それから何かをこらえるようにしばらく上をむいていた。

そして何故か

いきなりガッツポーズを作った。


(14)
塔矢のガッツポーズ見ちゃったよ。オレすごいびっくりしたって
アトでみんなに言ったら社にそーかぁ?オレ見たことあんで、お前
もおったやんかって言われたけど、いつの話だろう?
話もどってさ。
それから塔矢はいつもやるように顎の下に手をあて。
そのあと額に手をあてて頭をふりながらフっと笑い。
その次に決心したように顔をあげ。
なんだか薄気味悪い微笑を浮かべて。
(そんなに欲しいんならコレをあげるよ)。
と、ヴァイヴの出力を最大にしやがった。



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