初めての体験 Asid 13 - 14
(13)
芦原さんの衣服を弄りながら、ボクは考えた。全部脱がして縛るのと、衣服を一部つけたまま
とでは、どちらがイイだろうか…。ボクとしては、一部だけ身につけるというのが、
どうもソソるような気がする。
ボクは、シャツはそのままにして、芦原さんのズボンと下着をずり下げた。
「ア、アキラ―――――!?」
これには、芦原さんもさすがに慌てて、起きあがろうとした。だが、力が入らないのか、
すぐにくたりと倒れてしまった。それをいいことに、ボクは、彼の下半身を完全に裸にした。
芦原さん自身は、もう勃ち上がりかけていた。それは、進藤のモノとは違って、大人の
男のモノだった。何だか、興奮してきた。ボクが、そっと触れると、芦原さんの身体がビクッと
震えた。
「ふぅ…ん…」
手の中のモノをゆっくりと上下にさすると、芦原さんが、鼻から抜けるような息を吐いた。
「気持ちいい?」
芦原さんを弄びながら、目を覗き込んだ。彼は、顔を赤らめ目を逸らした。そして、
ボクから逃れようと力無く抵抗を始めた。
「や…やめてくれ…たのむ…」
その言葉とは、裏腹にボクの手の中のモノは、熱く猛っている。それなのに…だ。
ああ、そうですか。嫌ですか。少し、意地悪をしたくなった。本気で言っているわけでは
ないことは、わかっている。
ボクは、彼から一旦離れた。
(14)
その途端、芦原さんが弾かれたように顔を上げて、ボクを切なげに見つめてきた。
「どうしたんですか?お望み通りでしょう?」
意地が悪い。彼の本当の望みはわかっているのに―――――
ボクは、ニヤニヤ笑って彼を見た。芦原さんがそれを口にするまで、ボクは彼には
触れないつもりだ。
芦原さんは何かを言いかけては止めるを、何度も繰り返していた。薄い紅色に染まった
太股を堅く閉じ、両の手で身体を掻き抱くように震えている。なかなか、色っぽい風情だ。
芦原さんも、こうしてみると結構いいかも……。まあ、ボクの進藤には及ばないけどね。
どれくらいそうしていたのか…暫くして、芦原さんは、潤んだ瞳をボクに向け、吐息の
ように密かな声で訴えた。
「アキラ…たのむ……してくれ…」
ボクは、「何を?」とは訊かない。芦原さんから、その言葉を引きだしただけで、とりあえずは
満足だ。だって、これからもっと酷い目にあう彼を、これ以上虐めては可哀想ではないか。
「ボクがそのお願いを訊いたら、芦原さんもボクの頼みを訊いてくれますか?」
芦原さんは、必死に頷いた。
「ホントに?」
「きく…何でもきくから…たのむ…」
涙を含んだ声で、途切れ途切れに訴える。やった…!それでは、本人の了解も得たことだし、
ちょっと練習させてもらおうかな。
ボクは、ベッドの中に隠した物を引っぱり出した。
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