痴漢電車 13 - 15


(13)
 抗議の声を上げようとしたヒカルの唇に自分のそれをサッと合わせた。
「―――――!!」
ごく軽くあわせただけで、すぐに唇を離す。
 呆然としていたヒカルの顔が見る見る赤くなっていく。ヒカルは赤い顔をして、口を
パクパクと開閉させた。本当に、なんて可愛いんだろう。

――――――まるで金魚みたいだ。
ひらひらの尾びれを持つ流金。いや、こぼれ落ちそうに大きな目をしているから、出目金かな?
それも赤くて可愛いヤツ。

 差詰めこのセーラーカラーとスカーフが背びれと胸びれだ。そうすると、ひらひら可愛い
尾びれはプリーツスカートだな。透き通ったきれいな尾びれに触れてみたいと、見るたびに
思っていた。
 アキラはヒカルの胸を嬲る手はそのままに、もう片方の手でひらひら尾びれを持ち上げた。
「と、塔矢!?」
空気を求めてあっぷあっぷと喘ぐ金魚の可愛い唇に、もう一度くちづけした。


(14)
 アキラは身体全体でヒカルをドアに押しつけた。そして、ヒカルが身動きできないのを
いいことに、スカートの中にもう片方の手を差し込んできた。
「や……ヤダ……」
ヒカルは、懇願をするようにアキラを見つめた。もう、やめて欲しい。「やめて」と言おうと口を
開いた瞬間、唇でそれを塞がれた。
 ファーストキスもセカンドキスもこんな形で奪われて、更にそれ以上のこともされている。
ヒカルはもう泣きそうだった。
 「!」
下着の中に手を入れられて、直接ヒカル自身を握られた。恥ずかしいことにヒカルのそれは、
胸への愛撫とアキラの太腿による刺激で勃ち上がりかけていた。
「ん、んんん………」
必死で声をかみ殺した。周囲の乗客に聞こえないように、アキラの胸に顔を擦りつけて
堪えていた。先端にはもう露が滴っている。アキラはそれを指先に絡めると、そのまま下着の中を
移動させた。
 濡れた指先がヒカルの後ろに軽く触れた。
「ヒャ………!」
優しく周囲を撫でながら、指を少しずつ中に進入させてくる。
―――――やぁ………なんで………?なんでこんなところに指を入れるんだよぉ………
「もう、やだぁ………!」
 もう、他の人に知られたっていい………!
ヒカルはアキラの胸をメチャクチャに叩いた。


(15)
 叩かれても大して痛くはなかった。ヒカルの身体からは、力が抜けてしまっている。だが、
暴れられるのは困る。 
 ヒカルの腰に手を回し、自分の方へ引き寄せる。涙の滲んだ目が、自分を振り仰いだ。
その耳元にそっと囁く。
「大人しくしないと、ここでハメるよ?」
ビクッと身体が震える。今にもこぼれ落ちそうな大きな瞳が悲しげに歪んだ。
「やめてよぉ………なんでこんなことすんだよ………」
答えるかわりに指を深く捩り込む。「ひっ」と、ヒカルの喉が鳴った。
 堪えきれなくなったのかヒカルは大粒の涙をポロポロと零し、アキラの胸に顔を伏せた。
「ひどいよ………」
小さな声でアキラを詰る。
―――――本当に可愛いすぎるよ………進藤………
もっと泣かせてしまいたくなるではないか。あやすように背中を撫でながら、下肢への悪戯を
そのまま続けた。



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