痴漢電車 お持ち帰り編 13 - 16
(13)
今まで、見たことがないようなうっとりとした微笑みをアキラに投げかけ、ヒカルが首にしがみついてきた。
「進藤?」
ヒカルの心臓の鼓動を感じる。ドキドキと早鐘を打っていて、こっちにまで伝染しそうだ。
ヒカルに求められているという事実がアキラを舞い上がらせた。
「進藤………!」
アキラは再び、キスをした。
ハアハアハアハア――――――
ヒカルの甘い息づかいが耳を打つ。胸の突起に唇を落とすと、ヒカルはブルッと小さく震えた。
可愛らしい二つの飾りは、それまでアキラにさんざん弄られていたこともあって、ぷっくりと
勃ち上がっていた。乳首の側面を押すようにして、強く吸い上げる。
「ア……ッ!アァ――――――ア、ァ、あぁん………!」
ヒカルはアキラに押しつけるように胸を反らせた。実際、ヒカルにはそんなつもりはなかっただろう。
だが、その結果、ますます強く胸を嬲られ、ヒカルは激しく身悶えた。
「やぁ………!ア、はぁン……やめてぇ………塔矢……」
「やめて」と発する唇から吐かれる息は、熱くてどこか切なげだ。甘えるようなその声に、
煽られるようにアキラは舌で、突起を舐め上げた。
「んん――――――――――」
ヒカルの手がアキラの肩を強く掴んだ。
(14)
「すごい……」
アキラは、あまりに感じやすいヒカルの身体に感動していた。その乱れ様見ているだけで、
自分の中心も堅く張りつめていく。
「あ……ダメ…」
後ろに這わせたアキラの手をヒカルが押さえた。
「え…?どうして?」
自分はもうヒカルの中に入りたくて仕方がなかった。
ヒカルはモジモジと身体を捩らせ、小さな声で訴えた。
「………痛いんだ……ジンジンするし…何か挟まっているみたいな感じがする………」
恥ずかしそうに顔を背け、口元に手を添えている。その可憐な姿は、余計にアキラの劣情を刺激した。
「どうしても?ボク、進藤に入りたい……」
「………だって…本当にスゴク痛いんだよ…また、されたらオレ死んじゃうよ……」
ヒカルはなかなか「うん」と言ってくれない。強引に後肛に触れると、ヒカルが悲鳴を
上げた。
「あ……ヤダぁ…!」
なるほど、少し腫れているようだ。軽く触れただけでも、ヒカルは呻いた。
(15)
「痛くないようにするから………ダメ?」
「ちょっと触られただけでも痛いよ………痛くないようにするなんてムリだよ……」
すげなく断るヒカルの胸を弄りながら、耳たぶを噛む。ヒカルの弱いところは、もう、大方
把握している。
「う…うぅん………」
「ね…進藤…どうしてもダメ?」
首筋に息を吹きかけながら、囁くように問いかけた。
「………や……やだ…」
『案外ガンコだな……可愛い顔してるのに………』
顔と性格はあまり関係ないが、こういう場合可愛らしく「うん…いいよ…」と、言って欲しい。
普段は、顔に似合わず、小憎らしいところが溜まらなく可愛いと思っているのに、我ながら
勝手だ。だけど、それぐらい切羽詰まっているのだ。
もう、ムリヤリ入れちゃおうかな―――――そんな物騒な考えが頭をよぎったが、アキラは頭を
激しく振って、その考えを振り払った。
『いくら何でも、それは可哀想だ……』
せっかくヒカルがその気になってくれているのに、絶交されてしまうかもしれない。
「ねえ…どうしてもダメ?」
ヒカルの中心部に手を添えた。ヒカルの身体がぴくんと震える。
「う………ダメ…だよ…」
「どうしても?」
手をゆっくりと上下にさすると、ヒカルの呼吸もそれに合わせて荒くなる。
「あ、あ、あぁ………」
「進藤………」
先端の割れ目に軽く爪を立てて、くりくりと押し込む。
「ア……!イヤァ!」
もうイキそうになっているヒカル自身の根本をギュッと握った。
「やぁ!何でぇ!?」
ヒカルが抗議した。目に涙をいっぱい溜めて、アキラを睨み付けた。
(16)
アキラはヒカルに優しく微笑んだ。
「ずるいよ。自分ばっかり気持ちイイなんて………」
「う……」
ヒカルはシクシクと泣き始めた。アキラにペニスを掴まれたまま、身悶えしている。
「ね…優しくするから…」
「…………うぅ……」
根本を掴んだまま、先端に口づけした。ヒカルは全身をわななかせ、背中を大きく反らした。
「や、やだぁ―――――――っ」
「いいよね?」
ヒカルは泣きながら何度も何度も頷いた。
ヒカルを握る手を弛め、先端を銜えた。あめ玉でもしゃぶるようにして、吸い上げるとヒカルの
身体が揺れ、その後二、三度小さく震えた。
口の中に吐き出されたヒカルの熱を全て呑み込むと、放心した彼をその場に残して
アキラは部屋を出た。
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