少年王アキラ 14


(14)
少年王はオガタンの呟きを聞き逃さなかった。
涼しげな声で執事を呼び、抱き抱えられて愛馬ハマグリゴイシから降りた。
子羊の革の柔らかい靴底に『歩くときの音がカコ(゚∀゚)イイ!』というだけの
理由で仕込んだ木が、役目を果たすべく彼が歩くたびコツコツ鳴り響く。
「…オガタン! ボクとレッドの未来は今日にかかっているとボクは思っている。
万全に万全を重ねて何が悪い?」
「万全?」
オガタンは、囁くだけで幾人もの腰をくだけさせた魅惑のバリトンボイスで繰り返す。
「あなたはまだ、恋愛において大事なことを知らないでいる」



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