りぼん 14


(14)
両膝をたてて開くと、塔矢はオレの片ひざに手を置いて、あいさつするように頭をさげた。
ペニスにキスして、そのまま下のほうまで唇が移動していった。
寒さじゃないぞくぞくが腰のあたりに這いのぼってくる。気持ちが良くなってくる。
なのに、今度は恐ろしいぞくぞくがいっぺんに全身に広がった。
塔矢のヤツがまたケーキを見ていたんだ。
「おまえ、まさか果物を入れる気じゃねえだろうな!?」
「お望みなら、そうするけど?」
だれがそんなこと望むか、だれが!!
塔矢は生クリームをたっぷりと指先につけると、それをオレの下の穴に突き入れてきた。
「くっぁ……うぅ」
何度も何度もすくいとって、それでほぐしていく。
食べ物でそんなことすんなよ。バチがあたるぞ。
「おいしそう……」
「やっ……ぁあ」
指よりも軟らかくてぬめっとしたのを感じた。塔矢の舌が入り口のあたりをうごめいてる。
「はっ、んんっ」
乳首がきゅうきゅうと痛みを訴えてくる。
たまらなくなって、オレはイチゴがのってないほうの乳首をつまんでこねた。
そしたら塔矢がイチゴごと乳首をパクリとくわえてきた。
「いたっ」
くそー、塔矢のやつ、イチゴごとかみやがった。
痛いって言ってんのに、塔矢はそのままそこをしゃぶりつづけてる。
「んぁっ、んん」
オレのペニスが塔矢の腹のあたりにこすられて、どんどん張り詰めていく。
やめようって思うのに、どうしても腰を動かしてすりつけてしまう。
そしたら塔矢が気付いたように、ああ、と声を出した。
けど、その目つきがなんだかヤバイ。
「ここにもリボンをかけるのを忘れてたよ」
塔矢が鮮やかな一本の赤いリボンを手に取った。



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