初めての体験+Aside 14


(14)
 社はその場を立ち去ろうとしたが、足を縫い止められたように動けなかった。
 ヒカルの甘い声が、妖艶な姿態が、社の目を釘付けにした。
「や…やぁだ…や…」
すすり泣く声が社の耳を打つ。だが、その声には艶が含まれていて、嫌がっているというよりも
快感に咽び泣いているといった方が正しい。
―――――進藤…感じとるんや…
 アキラが腰を揺する度に、ヒカルが小さな悲鳴を上げた。
「あ、あ、ハァ…アア…」
ヒカルは声を堪えることが出来なくなった。足が震え、立っていることも辛いようだった。

 「ん…あ…あぁ…」
ヒカルはシンクの中に、倒れ込んだ。下半身は未だアキラと繋がったままで、腰をしっかりと
支えられていた。
「はぁ…ふぅ…」
ヒカルは荒い息を吐きながら、身体をビクビクと痙攣させた。

 アキラは息を吐くと、一際深くヒカルを貫いた。ヒカルの胸を抱き、背中に覆い被さる。
それにあわせるように二人は身体を震わせた。
 暫くして、アキラがゆっくりと身体を起こした。そして、社の方へ視線を移し、口元に
不敵な笑みを浮かべた。



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