初めての体験 141
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「ひゃぁぁん!」
ジェルを塗った指先が、ゆっくりと進入してきた。最初は一本。探るように中で蠢いている。
「………ん!」
ヒカルはシーツに顔を押しつけて、その動きに耐えていた。
そんなヒカルの様子を見ていた男が、声を上げさせようとさらにもう一本指を増やした。
「あぁ!」
背後で男がニヤリと笑ったような気がした。
「痛い?大丈夫だよ。すぐに気持ちよくなるからね。」
三本目が入ってきた。ヒカルの秘門はいっぱいまで開かれている。
「んん!苦し……やめて………!」
ヒカルは呻いた。だが、「苦しい」と、口では訴えながらも、別の感覚が身体を支配し始めているのを
ヒカルは感じていた。
「ん………はぁ……」
男の指が、無遠慮に、ヒカルの中を我が物顔で蹂躙している。
『や……どうしよう…オレ…』
こんなヤツに感じている―――――――屈辱だった。
ヒカルはここ数ヶ月誰とも肌を重ねていなかった。
―――――――――北斗杯が終わるまで、塔矢の碁会所には行かない!
そう豪語した手前、アキラに会いに行くのは自分のプライドが許さなかった。碁を打つのと、
SEXは別だと言う考えもちらりと浮かんだが、それははちょっと無視がよすぎるのでは
と思った。かと言って、他の人のところへ行く気にもなれなかった。北斗杯が終わるまでは………
と、自分にわざと、枷を掛けていたのだ。
別に相手に不自由してネエんだから、我慢せずに適当にヌイておけばよかったんだ!
直接的なペニスへの刺激とは違って、後肛への愛撫は何ともいえずもどかしいような快感が
背筋を通り過ぎていく。
今のヒカルにとって、指での愛撫でさえ、刺激が強すぎた。ヒカルは快楽に身を委ね始めて
いた。
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