悪代官−真夏の企み 15
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「へぇ…やっぱり」
「ちっちがっ…だってパンツ履かなかったら誰だって気持ち悪いじゃん!
お前は平気なのかよ!」
「ああ、問題無いよ?キミみたいにスケベじゃないからね」
本当はキミ以外の人間はみんなパンツ履いてるんだけど。ボクの事、一切疑ってないみたい…。
「スッスケベなのはお前じゃん!さっきもキスしてきたり家でもあんな事してきたり!」
「あれは男なら誰でもする事さ。でも下着を履かないからって感じたりはしないよ?」
「なっ…イジワル…!」
目元に少し潤んだものが溜まっている。ああっ泣きそう!?やばい!さすがにこんな所で
泣かれては困ってしまう!ここは食べ物で宥めないと!
「わ、悪かったよ進藤!ヤキソバ奢ってあげるから許して?」
「……うん」
ええっ!?単純…進藤って単純…!こんなあっさり許して貰えるなんて。可愛いなあ本当。
「大丈夫、服が擦れるのもすぐに慣れるよ。
どうしても辛かったらその時はボクがどうにかしてあげるから。」
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